日本国政府の危機意識。

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先頃、中国の武漢から帰国のためチャーターされた飛行機について、
日本政府は当初、正規の料金を請求する予定でいました。
撤回こそされたものの、自国民を緊急避難させる目的での使用についても、
しっかりと正規の料金を請求しようとしたことに、疑問が残ります。

また、新型コロナウィルス検査について保険適用を目指すとしていますが、
国民から徴収された健康保険料を最大９割使用する上に、
最大３割の自己負担が発生する保険適用を進めるのが適正とは思えません。
自己負担がなくなり、公的支出になるとの話も耳にしていますが、
全額国費負担からの変更に、節税の考え方が違うように感じます。

そもそも、検査基準自体が「発熱が４日続く」等自覚症状が確認されて後、
保健所が必要と判断した場合に限り検査するとなっています。
しかも、軽度の場合には自宅療養でいいのではないか、との方向です。
感染者数が増大することを忌避して、必要なことがされてない印象です。

こんなときでも「自己責任」が要求される政府なのかと思いました。


韓国では、政府が率先して新型コロナウィルス対策に乗り出しています。
無症状でも積極的に検査を受けさせ、感染者の掌握に努めています。
「無症状でも感染リスクがある」ことを考えれば、必要だと思いますが、
日本では「確保」されたはずの検査数を大幅に下回っているのが残念です。

以前、「国家戦略特区」として政府肝いりで多額の税金が投入された「加計学園」が、
今回の新型コロナウィルスの件では関係していないと聞きました。
結局、「お友達」の学校ビジネスのためだったのではないかと改めて考えさせられました。

昨日、来年度予算が衆議院を通過して、参議院で議論が行われていますが、
新型コロナウィルス対策がないとして、野党から組み替えの提案がされました。
しかし、「経済対策」が盛り込まれた予算はそのまま成立の見込みです。

どこまでも「お友達」と大企業のための政府なのだと思いました。


この日本政府の危機意識のまま、このレベルの危機管理で推移していくと、
それこそ、日本国民全員を検査や隔離をするぐらいのことをしなければ、
日本の風土病として定着してしまうのではないか、と危惧しています。