過去を知恵に変えて賢者たるべき

まずは無事で何より。

線路の事故といえば、もう大昔になるが新大久保駅で救助に向かった男性2名もあわせて被害に遭い3名が亡くなった事故を教訓にしたい。

善意や義勇心を否定するわけでは無いが、もっと良い方法があったのでは無いか？ 彼らの行為を英雄視するのは知性に対する冒涜でしかないと思う。
彼らの行動から得られた教訓を今の日本の鉄道は反映している。緊急停止ボタンと駅員の通報が最善の結果になるという鉄道会社の要請は理解できる。
今回の行動は、そういった合理性からは否定しかできない。

■線路に下りて救助、動画拡散し賛否　ＪＲ西広報の答えは
(朝日新聞デジタル - 04月15日 19:20)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=5582413

だが、そういったルールや決めごと関係なく、目の前で困っている人を助ける行動と勇気は肯定したい。
世の中の危険の多くは、想定外の経験上はじめてのものだろう。ダンプが突っ込んでくる交差点の歩道で青信号だから渡るというのはある意味おかしい。常にルールを守れば安全というわけではない。

なのでこの件については、遵法精神的な意味合いから否定を、生き物として当たり前の生存本能的な意味合いから肯定を。

結論として、当たり前のことをしてルール破った結果なので、彼らに罰は与えないでほしい。ねぎらうのは良いが、間違った学習をするので褒めてはならない。

こうやって過去の失敗ではなかった事例を整理して知恵に変えていきたいのだ。