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2019年08月30日23:08

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第4687話  仕込んでない杖

明日の朝ご飯がもう決まっしまった人はいるんじゃないですか。
当ててあげましょう、トーストに目玉焼きを乗っける「パズーパン」でしょ?
ラピュタを見るとアレが食べたくなるんですよね。
ジブリの食べ物表現がいかに秀逸かわかりますよね。
ええ、明日はパズーパンで決まりです。

どうも、ともんじょです。

戦争の話といえばなぜか日本が題材のモノをみたりしていますけど、
第2次世界大戦はヨーロッパ戦線も苛烈を極めたんですよね。
そのヨーロッパ戦線を題材にした小説を読みました。
このミスや本屋大賞にノミネートされて話題になった小説です。
「戦場のコックたち」です。
主人公は志願兵のティム、食べることが好きで祖母のレシピを見るのが大好きなんですが、
志願して兵隊になってコック兵として戦場に赴くことになります。
ノルマンディー上陸作戦からナチスの敗戦まで戦場で起こったことがティムの目線で描かれています。
この小説は軍事モノではあるんだけど、ミステリー小説に部類されています。
後方基地で起きた小さな事件から始まり、戦場での不可解な出来事をティムが仲間と一緒に推理するっていう話になっています。
凄惨な戦闘を経験してやっとのことで得た休息に対しての物資の紛失の謎を解いてみたりするんですが、
戦争が進んでいくに連れて兵士たちの心情にも大きな変化が訪れて、
ただの推理遊びではすまされない事件のも来ていしまいます。
探偵遊びですら戦争に翻弄されてしまうんです。
兵士一人一人にスポットが当てられているので当時の戦況がどうなっているかっていうのは前線の兵士たちにはそうそう届くものじゃなくて、
いつまでここで戦うのか見当もつかない状況で日々を送っています。
兵士の日常系の話なんです。
なんかこれ見たことある雰囲気だなって思ったら、数年前に見たアメリカのドラマを思い出しました。
「バンド・オブ・ブラザーズ」って知ってます?
これもヨーロッパ戦線を戦ったアメリカ軍の兵士たちを描いたドラマなんです。
ちなみに、制作チームは「プライベートライアン」を作った人たちだし、総指揮もスピルバーグになっているので相当リアルな戦場描写になっています。
それに似ているなって気がつきました、が、参考文献の中にも著者のインタビューにもこのドラマを参考にしたっていうことが語られていました。
兵士たちが口汚く罵りあうように見えてるんだけど、そこには戦場でしか結ばれない友情だったり絆だったりするんです。
そのきずなの物語がこの本では厚く胸を打つことになります。
ぜひね、バンドオブブラザーズと戦場のコックたちを合わせて見てほしいです。
今年読んだ中で一番印象的だったかな。
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