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2019年08月10日23:15

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゚Д゚) <Riingata (めまい)

■外国人遭難、どう防ぐ=登山文化の違い影響−日韓で合同訓練も・長野県警など
(時事通信社 - 08月10日 14:01)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=4&from=diary&id=5743602

 この前、友人の誘いでネパール人たちのBBQに参加するため、某山近くのキャンプ場まで行ってきましたけど、ネパール人たち山や川に慣れすぎてる上に自然を満喫する体力有り余りすぎてて凄すぎたわ。ホンマ。
 あの人たち、仕事終わりに徹夜で山まで来て、普通に1日中肉食って川遊びして、余裕で歩いて帰るもんなあ…。なんなのその自然児そのものの体力。その上、部外者である日本人の世話も抜かりなく「これ食べなよー」「お酒飲んでないんですかー」「川で泳ぎましょーよー」「この楽器弾いてみるー?」「これ辛いけど美味しいですよー。無理に食べなくてもいいけどー」と次々相手してくれました。ネパール人…その強さ&フレンドリーさ、侮り難しぃぃぃぃぃぃぃー!!!!! あー楽しかったわーい(嬉しい顔)
 我が友人が、地元周辺のネパール人コミュニティで「親切な日本人」としてちょっとした有名人になってるのも良きかな。このまま、日ネ友好の架け橋となっちゃいなよYOUたち!





Riingata (めまい) 2016年 77分
主演/製作/トゥングナ演奏 アビラーシュ・アチャーリヤー
監督/脚本/編集/出演 ニスチャール・ポウドヤール
"人間のやることか? 子供を戦争に駆り立てるなんて。彼らを暗闇に陥れるようなことを…"
"私は! 彼らを日のあたる場所に導いてるだけだ!!"

https://www.youtube.com/watch?v=6XLaAx0tcMw

 1996〜2006年、ネパールでは政府軍と毛沢東主義者間での武力衝突が勃発していた。
 この戦いで1万5千人以上の人々が殺され、その犠牲者の大半は学生たちであった。この争いは、被抑圧層が声を上げるきっかけとなって、国家のありようを変える転換点になっていく…。

**********
 その日、男は長い逡巡の上で自らに向かって拳銃の引き金を引いた。

 その数年前の2001年。ネパール北部のタマン族の村モルカールカ。
 村で退屈な生活をおくる青年パーサングとノルブは、革命闘士を募集しているアカーシュの演説を聞いて、革命に参加して一旗揚げようかと話し合っていた。
 その帰り、ノルブは15年も家を空けていた父ビレの帰宅を目の当たりにするも、両者ともにお互いを認識出来ないまま。近所のカル翁の取りなしでぎこちなくも父子での生活を始めるが、短気な父との衝突で翌朝にはノルブはすぐにでもゲリラ戦闘員になって家を出ようと決意するが…。


主な登場人物 ()内は役者名
パーサング モルカールカ村の青年。村の将来を悲観し毛派ゲリラに入ると言うノルブに意気投合する。
ノルブ (マダン・ラルングバ・ラーマ?) 主人公その1。パーサングの親友。15年間親なしで育ち、毛派ゲリラに入ろうと決意した所、突然父親が帰ってきて…。
チャタージー氏 (ニスチャール・ポウドヤール) アカーシュの大学時代の親友で詩人のベンガル系ブラーミン。アカーシュの思想を形作った人物で、彼の討論相手。
アカーシュ (アビラーシュ・アチャーリヤー?) 主人公その2。革命のための毛派ゲリラ戦闘員を集めながら、農村地域の教育普及に尽力する活動家。
サインラ伯父 パーサングの伯父。台詞上のみ登場。
ビレ (シャハ・バドゥル・ラーマ) ノルブの父親。15年間も家を空けていたため息子の顔も判別できなかった。伝統弦楽器トゥングナの奏者でもある。
カルおじさん ノルブの家の近所の老人。
ラウト アカーシュの同士で毛派ゲリラ戦闘員を集めている。
諜報員 (ヴィクラマーディティヤ・シャハ?) 主人公その3。政府のゲリラ対策部が、ネパール北部に派遣する諜報員。
スマン アカーシュの協力者。
ジュンゲ 諜報員の部下。


トゥングナ演奏の撮影風景

https://www.youtube.com/watch?v=vCZAaIQraU4


わーい(嬉しい顔) ネパール内戦下の2001年の北部農村地域を舞台に、そこで共産革命運動を広める活動家とそれを追跡する政府諜報員、貧困の中で対立するある父子の軋轢を同時並行で描く作品。
 もともと、本作監督ニスチャール・ポウドヤールとウメーシュ・ゴールサイニが手掛けた短編映画「the assassination of a professor(ある教授の殺害)」をリメイクしたものだそう。

 撮影は、ほとんどが劇中舞台となるモルカールカ村とチラウネ村で行なわれているが、この両村は2015年4月のネパール地震によって大きな被害を被り、劇中に描かれる景色は一変してしまったとラストクレジットに表記され、復興にたずさわる村人の強さを讃え、賛辞を捧げている。

 映画冒頭にジョゼフ・コンラッドの小説「闇の奥(Heart Of Darkness)」の一文を引用しつつ、本編は一部のみカラーの他は白黒画面で撮影されている映画で、ネパール内戦と言う直近の社会混乱を「共産革命と言う理想に突き動かされる革命家」「革命運動に希望を見出して父子対立を深める学生」「国家の命により革命家を追跡する諜報員」の3つの視点それぞれに映る人生模様を描いて行く。
 そこに現れてくるのは、内戦の是非や主義主張の戦いではなく、戦争によって荒廃して行く人間性や家族であり、革命によって良くも悪くも変わって行く人の精神のありようである。貧しく搾取される側であった農村の人々が、革命運動によって社会参加の機会を与えられて声を上げる変革を描くと同時に、子供をゲリラ兵に仕立て上げて戦地に送り出すことになんの疑問も持たなくなって行く革命家たちの無感動さ・偏屈さ・人間性の欠如して行く様を両義的に見せて行く物語は、三者三様のラストの決着の付け方から、内戦によって変化した社会の明暗両面を見せつける。ネパール人自身から見たネパール内戦がどんなものなのか、その複雑さを垣間見るかのよう。

 舞台となる2001年のネパールと言えば、毛派の中央人民政府の樹立、王族殺害事件によるギャネンドラ王即位、停戦合意からの和平交渉決裂と停戦破棄、国家非常事態宣言の発令と、ネパール内戦の中でも激動の年となった時期。山奥で銃撃戦も起こっている劇中物語が、01年のいつ頃の設定なのかは不明ながら、脱穀作業的な描写があることからすると秋頃?(ネパール北部の農作業がどんなサイクルか知らないですけど)
 ノルブやビレの属するタマン族と言うは、国内で5%強の人口を持つ山岳民族で、主にネパール北部と東部に居住し、チベット・ビルマ語派のタマン語を母語とする。"タマン"とはチベット語で"騎馬戦士"の意だそう。独自暦法を持ち、多くの人が仏教を信仰、一部を除き他民族との通婚を制限していると言う。

 ネパール内戦下の人々の暮らしも興味深いけれど、より強調されて画面に現れるタマンの伝統楽器トゥングナの演奏も映画に不思議な魅力を植えつける。
 本作プロデューサーでアカーシュ役で出演しているアビラーシュ・アチャーリヤがBGM演奏を担当し、劇中実際に演奏するシーンのあるビレ役のシャハ・バドゥル・ラーマも編曲としてクレジットされている所を見ると、本当に弾いてるようでスンバラし。
 タマンの伝統を象徴する楽器の奏でる音楽を聞かせつつ、劇中ハッキリとは語られないビレの過去、タマン族の歴史や抑圧具合が、その暮らしに、衣食住に、家に帰ってきた父親が息子と同じくらい執着する楽器そのものに仮託されているように見えてくる。これに対抗するかのようなアカーシュの革命に燃えるロジックが、徐々に狂気の色合いを含んで行くようになる所に、映画でこそ描きうる人の有り様を見るかのよう。
 それにしても、アカーシュが長々と演説する革命の意義の台詞が、全部字幕なしの英語なのが聞き取りにくくてツラヒ…(微妙にネパール訛りかベンガル訛りになってるしぃ…)。


受賞時のインタビュー

https://www.youtube.com/watch?v=lt_cKjoeLGQ



受賞歴
2015 米国トライオン国際映画祭 作品賞
2016 バングラデシュ ダッカ・クリエイティブ国際映画祭 カントリー賞
2016 豪ブリスベン国際映画祭 批評家選出特別賞



・Riingata を一言で斬る!
「なんで役人が自殺を強要する時に『昔、日本では切腹と言う習慣があったそうだ』とかきりだすのか…(役人コワ!)」
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