砂の男

もう一週間以上前になるがこのお方の壮挙に喜んだ。



ボクシング世界チャンピオンの井岡一翔選手である。今般世界タイトル４階級制覇を成したとあり日本人では初の快挙とあり凄い。世界記録ではたしかフィリピンのあのマニー・パッキャオ御大が６階級制覇しているので、井岡さんも余力があるならぜひそれに挑んでほしいと思います。改めて井岡さん、おめでとうございます！

昨日家内に言われて気がついたが、一昨日は夏至だったそうである。半年前に冬至を迎えた際はああ今年もあとわずかだねえなどと呑気なことを言っていたがあれから半年も経ってしまった。ぼやぼやしていたらあっという間にまた年末となり今年の紅白誰出てんの？とかほざいていることであろう。紅白も年々つまらなくなっているよね。もう楽しみなのはＰｅｒｆｕｍｅだけだよ。僕としては小林幸子さんと八代亜紀さんに復活してほしいのだが、まあそれはなかろう。昭和時代の紅白、またやってくんないかなあ(*´Д｀)。

そんな梅雨のさなかの昨日は雨模様が怪しいなか、自宅隣の公園に行きチビたちと遊んだ。お砂場遊びで次女ともみに泥だんごをたくさん作ってくれと言われたので作ってみたらほんとにたくさん作ってしまった。



でかいやつをつごう１５個握った。最近泥だんご作りのコツが身についてきた。お水をたっぷり含んだぺとぺとの泥を両手に大量にすくって大ざっぱに丸めて片手にしたところで周囲を乾いた砂でコーティングしながら丸めると屈強な泥だんごができることが分かってきた。こんなものでももの作りではあるので作り始めるとけっこう楽しい。

作りながらこれを公園で遊んでいる他の子たちに一個いくらかで売ったらけっこうな儲けになるのではないかと夢想した。なにしろ元手がかからないし一個を数分でこしらえることができるのでまとまった数を作ればそこそこイケるのではなかろうか。こんなものいったい一個幾らで売れるんだ？(*´Д｀)。いやだなあ貧すれば鈍すとはまさにこのことか。まあそこまで貧困ではないけどね。

砂遊びの王道といえばやはり海水浴の浜辺ではなかろうか。娯楽が多いいまでは海水浴客も往時に比べて激減して寂しいものであるが、それでも浜辺に砂遊びは楽しかろう。お城を作ったり池を作ったりと水源が確保されているので遊び方が公園の砂地とも違ってこよう。よくやんちゃな若造たちが砂地に寝そべっている仲間のひとりを胴体をっ砂で埋めて股間のところだけ山盛りにしてでへへへへへへへとふざけているのがいるがあれを傍で見ていて喜んでいるのは僕だけであろうか。

もうかなり前であるが海水浴の砂地で巨大な落とし穴を作った若夫婦がおり、この夫婦まずは自分たちでこれを試そうとふたりして頭から砂地に飛び込んだところふたりとも頭からこの砂地に刺さった状態から抜け出せなくなり哀れ揃って窒息死したというたいへん間抜けな大事故になったことがあった。ふざけていると砂で命を落とすこともあるのだなとちと震えたものだった。

いまでもあの安部公房先生の傑作「砂の女」は読まれているのであろうか。あれはたいへん怖かった。たしか数十年前であの作品すでに世界数十か国で翻訳されていたとあったので今でも古典となりつつも読まれているのではと思う。ああいう作品を読んで人間の内奥に懊悩するのも若いうちはいいと思うがどうか。映画ではたしか岸田今日子さんが主演だったと記憶する。まだ観たことがないのでＢＳプレミアムで放映してくらないだろうか。しないよなあ、ＮＨＫも若い人ばかりになったであろうから。

今朝は朝から雨だ。昨日作った泥だんごも崩れて砂に戻っていることであろう。溶けて流れりゃみな同じ。あれは雪か。
今回クールのドラマもそろそろ皆最終回であるがこちらはもう少し先のようだ。



おかしなゲイのふたりの心模様を描いた傑作ドラマ「きのう何食べた？」。今回のクールあこの作品が出色だったと思う。まあ桃李くんの青春ドラマは観てないのであるが。ネットニュースでは「東京独身男子」は酷評されており初回だけ観た僕もまあそうであろうと思った。配役だけに頼ったダメドラマの典型であろう。高橋一生くんが昨秋演じた「僕らは奇跡でできている」はいいドラマだったのにね。惜しいことです。