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2019年06月16日21:59

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上地流空手。

上地流空手と言うと

「ああ、あの体中をどついて頑丈にするやつね?」

と言うイメージが強いんではなかろうか?
おじさんもそう思っていたが
(要するに早すぎたフルコン・・的なノリの)



ある程度丹田を使えるようになると見えてくる物が違ってきて、

「丹田を使う場合に締めなければいけない所しか叩いてない・・・・。」

と言う事がよく分かる。
(違うかもしれんが。\(^o^)/)
まぁ、実戦でそんな所どつかんわ・・・と言う事も言えるが、
例えば力こぶの部分とか、胸とか一切叩いていないじゃないですか。

筋トレで大事な事は”効かせる”部分を意識する事で有るが
案外難しく、
例えば胸の筋肉を付けたい場合は胸の筋肉を。
それも上部、中部、下部と、どこに効かせたいか・・?など
なかなか難しい場合が多い。

筋トレする前にそこに対して強烈に意識する事が大事であるが、
比較的簡単な方法が有るとすると、
パートナーなりトレーナーなりにそこの部位に対して
叩いてもらうなり、触ってもらうなりする方法が有る。
叩く場合は自分でもできるが、背中の筋肉とかだと難しい場合が多い。

触るなり叩くなりすると、そこに対する意識が全然変わり、
集中しやすくなる。

「力こぶ・・・力こぶの部分・・・・」

等とイメージ出来れば良いんだが、
そこら辺くらいであれば、筋トレ前に自分でドコドコ叩いておくという手も有る。
実際、意識が変わるのが分かる。
イメージと言うのはなかなかあやふやなのである。
あと、正確ではない場合が多い。

上地流で見ていると、前後左右から経験豊かな師範が
ドシドシ強い力で叩きまくっている。
よくよく見れば分かるんだが、例えば関節を横から、
或いは正面から蹴るような真似はしていない。

大事な部分に意識は行ってるか?と言う様に確認しながら
叩いて分からせている感じである。

叩かれている方も完全に丹田が入って肩を落としながら
キチンと突きを出している。
あれはなかなか効果的ではないか?

鳩尾や下腹、中丹田に臍下丹田である。
あそこに力が入らなければ丹田は発動できない。

散々どついて、見た目は単純に「超実践的」みたいな感じに
受け取りがちであるが(その通りでは有るんだが。)
「叩いて分からせる」的なスパルタな話ではなく、
キチンとした理論に基づいた理論的な稽古風景なんだと思うと怖い物が有る。

中国で「パンガイヌーン」と呼ばれていた拳法らしいが
(漢字で書くと”半硬軟”と書くそうだが。)
中国でパンガイヌーン拳法として受け継がれていた時期には
もう既に今現在の物は完成していたんだろう。
(沖縄に昔から有る”手”と言う拳法もミックスされているらしいが、)

そこまでの環精度でありながら、
師範の言う言葉に意外性と重みを感じる


「沖縄の空手と言う物は1生やり続ける事が出来ます。
 ただ、競技に走ると長続きしません。

 その年齢年齢に応じた演舞、上達が有るからです。
 ただ、競技に走るといけないんです。」

と、空手を”競技化”する事に対しての警鐘を鳴らしている。

「1生やれる。1生かけてやるべきものである。
 他人と比べるの物では無い。」

と言っているのであろう。

とある剛柔流空手の師範が言っていた言葉を思い出す


「−我々の道場にK-1の選手・・・ミルコ選手等でしょうか、
 彼らが道場破りに来たらそれは我々は負けます。
 何故なら彼らは人生を賭けているからです。

 我々の場合はまず家族。それから仕事。空手はその次で趣味に近い。
 それは負けますよ。

 しかし、空手ですから急所は狙います。確実に狙います。」


と言っていた。
謙遜と共に何か、意地も感じる良い言葉であった。

教科書や本で読む様な言葉でもあるかも知れないが、
その様な本に載るような言葉を生で聞ける瞬間と言う物は
実はそんなに無いと思う。




沖縄の空手と言う物は面白い。\(^o^)/


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