単純に運命の赤い糸とか考えてたら本当に恐ろしいので、本当にそれは運命なのか?
逃れられるのか?その時何と闘わなければいけないのか?
振り返ってみられてはいかがでしょうか。
私も振り返ってみました。
恋愛に関して、一目ぼれってのはヤバイって言う話はご存知ですか?
異性の親との確執みたいなのを補完するために、親に似た人間を選んでしまい、又失敗する、簡単に言えば暴力的な親に育てられたので、暴力的な人間を選んでしまうという話。
私はそこは絶対いやだなと思っていて、父親のイヤなところに少しでも似ている人間とは付き合いたくないって思っていました。
最も嫌なのは、素直じゃないって言うところです。
自分が悪いのに、すぐ謝らないし。逆切れするし。何かしても喜ばないし。
(今はそうでもないと思うけど)書き出すと切りがないですが、一番嫌なのは男だからエライと思っているところでした。まぁ家族は皆母親がエライと思っていたので、父にとっては、むなしい抵抗でしたが、その後努力を積んでお父さん偉かったねと子供たちに言わせたと言います。
なぜ自分の父親がそんな男至上主義で嫌な人間なのか、幼いころから私は分析して、この人は頭が悪いからに違いない。と思っていました。まぁそれは多少は間違いだったと今は思いますが、当時の私は、口論になった時私に何か言い返されて正しく諭さず、怒鳴り返してくる父親に対してそう分析したのです。
なので、いちいち威嚇してくるような人間を頭が悪いとみなし、付き合わないようにしてきました。
そして、私も父親(あるいは母親)に似ているその部分をなんとか治そうと思って自分なりに相当努力してきたのです。
言わなくてもわかるはず。というのは相手に対して甘えがあるから。
というようなことを書いてある本がありましたよね。
本の詳細は忘れましたが。
全く筆者の言う通りです。
父親の部屋にその本が置いてありました(笑)
読んだのなら甘えてくるなよ。
と、子供心に思ったものです。
ところがです。
この人は父親から最も遠い人間だと思って選んだ(まぁ、私も選ばれたんでしょうけど)人間も、なんかそこはかとなく似てるところもあるし、又似てないと腹が立つこともある。という事に気が付いたのでした。
結婚して、更に恐ろしい出来事が私を待ち構えていました。
私の父に似ていないはずのツレ。そのツレの父が、うちの父親とはちがってインテリ系の筈なのに、なぜか嫌なところが似ていた。
そして、私がこの世に生み出した人間が又同じような人間だったという事です。
まぁ義理の父は暴力は振るわないジェントルな人でしたから、100万倍マシでした。
もっとも殴りかかってきたら無事では済まさないぞと言う覚悟はしていました。
って言うか、覚悟ができるくらいの優しい人げだったから良かったのでしょう。
これが2メートル近くある小山のような巨体で、鉄帷子をつけて、10kgの武器を持ってすぐさま襲い掛かれるほどの男だったら50m地点で見つけたら即効で逃げるって感じですが。
ツレの父はある程度の年だし、もう当時初老の老人で完成形でしたから、まぁ、攻略のしようがありました。
問題は、私の子どもです。
子はツレに似ていたので、素直な良い子を期待していたのですが、残念ながら中身は癇癪たれで反抗的で頭が悪い男でした。隔世遺伝してしまったのでしょう。
しかも、私を標的と狙いを定めて暴れこんでくるような人間でした。
甘えるな!と言っても相手は赤子なのでしかたがありません。
私は子育てする前に、父の部屋にあった犬の育て方の本を読んでいました。中学校の時に学校の図書館で読んだムツゴロウさんの本だったかなんかで、熊を育てるときもそんなエピソードがあったような・・ですが、大型生物は早いうちから躾ておかないと事故が起こる。という事を学習していました。
私の子供は、生まれて半年で軟弱な私の手に余る質量だった上、足が大きかった。
佐々木倫子の『動物のお医者さん』にも足の大きい犬は将来大型犬になる。と書いてありました。
私はかなり用心していました。
子どもは、子供のうちはいいですけど、どれだけデカくなるかわかりません。
私の両親はあまり大きくなかったのに、弟はデカく育ちました。(幅はないですが)
私は焦っていました。
2メートル近くある小山のような巨体で、鉄帷子をつけて、10kgの武器を持ってすぐさま襲い掛かれるほどの男に育ってしまったらどうしよう。
私の弟はそこまで屈強ではありませんが。
弟も色々葛藤と苦労があったらしいのですが、あんまり知りたくないので聞いてないですけど、当時色々揉めていたのです。(今はすっかりいいオヤジです)
で、子供と対立するのですが、私はなるべく言葉でわかるように説明し、相手の言い分を聞かなければと思い根気よく説得していました。
ある時は鬼刑事のように厳しく質問し、ある時は仏のようにカツどんで誘導してきました。
しかし、説得を繰り返しても言う事を聞きません。
あげくのはてに お母さんは話が長い。
と、言われる始末。
あ、これ、いつか私が通って来た道・・
この暴れ男は、自分に似ていたのだ。
という事に気が付いたのです。
迂闊でした。
隔世遺伝ではなくて、自分の生き写しだったのです。
まぁ、今思うと、鬼だろうが仏だろうが、刑事だったじゃん。
ひどいよ。と思うわけですが。
その後は、説教をやめて、あとは自分のことは自分でやれ。
むしろ、私の仕事をやってくれ。
と、ほったらかしつつ、こき使っていたら、暴れこんでくることなく大人になり家から出て行きました。
最終的には、引き寄せる。というより、出て行ってしまったわけですが。
たまには帰ってきてほしいです。
・・・・・
長い話でしたが、逃れられない運命・・恐ろしいですね。
まぁ、他にも運命ってありますけどね。
本当に私も長生きしてしまいましたから、他にも『なぜ?』と思う事が色々あります。
皆さんも、大事なことなので2回目言いますが、
単純に運命の赤い糸とか考えてたら本当に恐ろしいので、本当にそれは運命なのか?
逃れられるのか?その時何と闘わなければいけないのか?
振り返ってみられてはいかがでしょうか。
で、私、結局何と闘えばよかったのかなあ。
(・・もうええわ。)
おわり。
■「運命の赤い糸」信じますか?「YES」と答えた人は何割…!?
(TOKYO FM + - 06月14日 18:50)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=257&from=diary&id=5663670
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