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2019年04月16日14:55

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リップヴァンウィンクルの花嫁

4月15日(月)晴れ


「リップヴァンウィンクルの花嫁」を観た。

ワタクシは、あまり監督が誰かということは気にせず観るケースが多い。
誰が演るか、ということもあまり気にしない。
「原作」があるとしたらそれは気になるし、そのイメージが自分の中で出来上がっていたらそれを誰が演るかはものすごく気になる。

この作品は、珍しく「監督」だけが気になるポイント。
ワタクシの好きな映画ベスト3に入る「スワロウテイル」
これは岩井俊二監督の作品で、ワタクシは、新宿のミラノ座の閉館イベントで初めて見て衝撃を受けた。
愛とバイオレンスと音楽と、とエンターテイメントの全てを網羅してると思った。
珍しくワタクシの頭の中に「岩井俊二監督」という名前がインプットされた。
先日、岩井俊二原作の「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」を観た。
わからなかった。
やはりワタクシは、映画を「監督」で観るわけじゃないのねと思った。
たまたま「スワロウテイル」は好きな映画だったというだけの話だと思った。

「リップヴァンウィンクルの花嫁」を観始めてしばらくは「あり得ん!そもそも七海(黒木華)の設定もろもろに無理がないか?感情移入できない。イライラするぅ〜」
しかし、どの辺りからだろうか、ぐーーーっとのめり込んだ。
安室(綾野剛)のわけわからなさ、神出鬼没さ。
白黒はっきりさせたいタイプのワタクシとしては、「いい人なの?悪い人なの?七海のことどう思ってるのっ!?」とヤキモキする。
謎めいているといえばこの人も!
七海と一緒に豪邸に暮らすメイド仲間の真白(Cocco)
わぁ〜〜〜この、CoccoとかリリィとかCHARAとかのキャスティングが見事だわ〜
って、CHARAはスワロウテイルですが。
なんつうか、王道ではないけど歌も演技も個性的な人達。
んーーー王道じゃないっていうと少しニュアンスが違うなあ〜売筋じゃない?メジャーじゃない?AKBじゃないっつーかジャニーズじゃないつかエグザイルじゃないっつーか(やめなさい!敵を作り過ぎです)
とにかくこの人達の存在で、めっちゃ邦画なのに少し異国感も出たりして。

安室氏は名前からして胡散臭い。変な芸名も持ってるし。
綾野剛って「カーネーション」で衝撃的に現れて、でも、役に憑依するタイプの人だから、その役によってすんごく好き〜っ!と思ったり「ちょっと・・・」と引いたりするのだが、今回の役はめっちゃ引くわ〜〜〜と思いながら観る。
ちなみに一番好きな綾野くんは「空飛ぶ広報室」の彼です。
ってそんな話はどうでもよい。
だから、今回の、軽くて、犯罪のギリ手前のようなことを飄々とやる男ってのはね〜
でも、ラスト近くなると、「え?え?え?どこから?どこから彼の作戦つか思惑つかシナリオなの?」と動揺する。
そして、見終わった後、過酷な経験をした七海に「でも、あなたはきっと今の方が幸せだよね」と言ってあげたくなる。

見終えてから調べたのだがリップヴァンウィンクルってのはアメリカの短編小説で、
「アメリカ版浦島太郎」と言われてる話の主人公の名前でもある。
観終わってから調べて知ったことではあるが、タイトルも素晴らしい。
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