ペンキ屋　１７　大工仕事終了編

防災ボード工事が終わり、無事検査をパスして二階だけの仕事になりました。

タイル張り、バスタブ入れ、はマルコスとマルコスの手伝いが、
ボブさんが難しいキッチン入れ、玄関ドア入れかえ、バスルームのシャワーの水道をつなぎ、新しいガス台も届いてガス管とつなぎます。

最後に残ったのは巾木取り付け、洗面台とキッチン蛇口を水道とつなぐこと、あとは壁と天井の塗装です。これはピンチヒッターの大工を探して雇うことになりました。

ボブさんの現場の最終週、ボブさんが私にガス会社に電話しガスを通してもらわないとダメと言いました。
私はガス会社に連絡→翌日にガス会社の人が下見に来ました。

そしてボブさんは自己破産申請中で裁判所に出頭しないといけないため（ボブさんはかなりまともだし、奥さんも不動産鑑定士で優秀なんですが悪い不動産投資に手を出し一度破産）
どうしてもこの日が最後になりました。

ボブさんと私の前でガス会社の女性が、ガスメーターに圧力計をつけて調べたらどこかでガス漏れがしている。この状態ではガスを開けられないといいます。
ガス台は新品だからガス台が悪いはずはない。
場所はどこか判らないがこのままではガスが通らない。

ここでまずこの建物の仕組みをご説明しますと、
メーターは全建物に５つついています。
私はそのうちの一つ、ボイラー室に行く分に責任があります。
残り四つは入居者の責任です。これらは暖房とガス台に繋がっています。
退居日にペンキ屋のメーターを調べたところ、ガスを止められている証拠のアルミ製の鍵がついていました。

ガス会社の女性に、この場所のガスはいつから止められてたか判りますか？と尋ねると
彼女は、
10年以上前ですね、という。

ということは10年以上ガスが通っていなかったわけです。
ガス漏れにつながるガス管の穴？が劣化がいつできたのは知る由がありませんが、
使われていないことからの劣化のスピードが速くなったか、
もしかしたらやり直したキッチン床下に入っていて、大工工事の振動で穴があいたかもしれません。どちらにせよ、どこかに小さな穴がある訳です。

じゃあ、どうやって修理箇所を見つけますか？ということなんですけど
これは不可能です。
ペンキ屋め。

幸運なことに見た目は判らないし、水道屋に見積もりを出させます。
なぜ水道屋？
ガス管も水道管も管だから、ガス管も水道屋の仕事なんですよ。

めちゃくちゃストレスマックスだったんですけど、
私が動かないことには何も進みませんからね。しようがない。

結局水道屋Aを雇うことにし、新しいガス管をメーターから引いてつなぐことになりました。ガス管は外にあるから、菅はそのままではいけなくて、設置後に塗装も必要。
これも水道屋がやります。
工期は3日。終了後またガス会社に来てもらい検査を受け、無事パス。

同時に入居募集もかけており、翌週から人が入る予定となっていたのでまずはホッとしたのですが、最後の最後にドンデン返しの大トラブルが！！！！
それも私が日本へ里帰りする前々日に露見したのですよ。
私は無事飛行機に乗れるのたのでしょうか？？？
ヒヤヒヤマックスのストーリーです。