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2018年12月26日22:53

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おクジラさま!

■「商業捕鯨7月から再開」IWC脱退で菅官房長官が談話
(朝日新聞デジタル - 12月26日 11:45)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=5434604

■IWC脱退方針 捕鯨の町にも賛否
(毎日新聞 - 12月26日 22:32)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=2&from=diary&id=5427928

■食文化保護を優先=IWC脱退
(時事通信社 - 12月26日 19:01)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=4&from=diary&id=5435278

■日本の「IWC脱退に失望」=反捕鯨の豪州とNZ
(時事通信社 - 12月26日 17:00)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=4&from=diary&id=5435046

 例えば、諸外国が日本人全員に「箸を使うな。スプーンとフォークとナイフだけを使え」と強制してきたとしたら、そんなふざけた話があるかと、日本人の誰もが憤りの声を挙げるだろう。あるいはあなたに大好きな「趣味」があったとして、他人から「そんな下らないものはやめてしまえ」と言われたら、お前にこの趣味の何が分かるのだ、とやはり激怒するのではないだろうか。
 相手の「文化」を簡単に否定してはならないというのは、相互理解のための根本的な原理だ。

 国際社会から孤立してどうするの、という批判も少なくないが、フィンランド他の捕鯨国は今回の脱退を歓迎している。
 IWCがいかにもマットウな組織であるかのように思い込んでる人も多いようだけれど、あれは過激な環境保護団体で実質国際テロリスト集団のシー・シェパードの支援組織なので、初手から話が通じる訳がないのである。
 今回のコメントでも日本に対して「全ての捕鯨をやめるように」としか言わない。歩み寄りの姿勢など全くないのだ。
 「国際常識」と言うなら、それは「文化相対主義」に基づくものでなければならない。なのにIWCにその常識がないのはなぜなのか。いかにも世界各国の代表の集合のような顔をしているが、日本のように正式に政府の意向を受けた人間ばかりではない。国としては捕鯨を行っていなくても、他国の漁業についてまで関与・強制する権限まで有するはずがない。彼らは代表の名の下に暴走しているのである。今回の脱退をかつての国際連盟に例えて、日本の対応を批判する向きもあるが、IWCが「国際機関」の名に値する組織ではないことを認識すれば、その例えが妥当ではないことを理解できるだろう。
 今回の脱退は、IWCからの強制から逃れるためのもので、対話自体を拒否するものではない。日本は現在もIWCにオブザーバーとして参加して、日本の立場を説明し、偏見と差別に基づいたIWCの姿勢を改めるように訴え続けている。日本がIWCに正式に復帰するのは、彼らがそれぞれの文化の違いを尊重し、「対話」する姿勢を身に付けてからのことになるだろう。

 捕鯨の問題に関して「対話」の重要性を訴えた佐々木芽生監督によるドキュメンタリー『おクジラさま』が、福岡でもようやく公開される。残念ながら一般の映画館ではなく、、自主上映の形ではあるが、書籍版を読む限りでは、この件に関して問題意識を持っている人にとっては必見の映画だと言えると思う。「敵対するだけでは何も生まれない」。そのことを実感させてくれる映画だ。


『おクジラさま ふたつの正義の物語』
 東田シネマ
 2019年
 01月25日(金) 10:30/13:00/15:30/18:00
 01月26日(土) 10:30/13:00/15:30/18:00
 01月27日(日) 10:30/13:00/15:30/18:00
 会場:北九州市環境ミュージアム ドームシアター

 北方シネマ
 2019年02月01日(金) 18:30
 北九州市立大学 本館A-101

 予約一般 1,000円/当日一般 1,200円
 大学・高校生 500円/シニア(60歳以上) 1,000円
 障がい者手帳をお持ちの方 1,000円
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