俺は今、
北海道に生まれて良かったと思っています。
みんな生きていく中で大変なことは協力し合って、
友人、仲間、家族の大切さを学びました。
協力しないと生きていけないし、
誰かが何とかしてくれるわけでもないので、
不満に思うことは直接言い合います。
お互いの意見を尊重したうえで、
最善の解決策を出します。
仙台に来て数年。
ここでは誰もが不満を漏らし、誰かから恵んでもらうことを望んでいます。
他者とは、恵みを得るために利用する存在です。
恵みを得られないと判断したその時から、友人ですらなくなるのです。
それぞれが自分だけでは大変だと感じていながらも、
協力することも自ら解決することもなく、
恵まれた人間を見ては妬み、他者を陥れ、
恵みが回ってくるように結託します。
いや、むしろ彼らの考える協力っていうのは、
恵まれた人間を排除するための行動なのかもしれない。
それが問題の解決と考えている可能性がありそうだ。
そんな地獄を見て、俺は自分の生まれに感謝しています。
心のこもった人間でいられることに。
早く素体と抗T(touhoku)ーウイルスを見つけて脱出しなくては……
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