mixiユーザー(id:2473503)

2018年11月13日16:56

549 view

ネトウヨさんの遺伝子デマ さらなるひねり【資料集1】



※これは資料集です。
本文は前回の日記にあるので先にそちらをお読み下さい。
本文に貼ったリンク先をリンク切れに備えて保存しておきます。



【件のサイト】

雑記帳
「朝鮮人は世界でも類を見ないほど均一なDNA塩基配列の持ち主」との言説に関する備忘録
https://s.webry.info/sp/sicambre.at.webry.info/201806/article_20.html

――――――――――――――――
 今でもわりとよく、表題のような言説というかコピペをネットで見かけます。そのたびに、どんな関連記事があったのか、検索するのは面倒なので、一度短く集約しておくことにします。コピペなので、ブログ・掲示板などでよく見かけますが、たとえばあるブログ記事では、以下のように引用されています。

米人類学者Cavalii−Sforzaの遺伝子勾配データによれば、 朝鮮人は世界でも類を見ないほど均一なDNA塩基配列の持ち主であり、これは過去において大きな Genetic Drift(少数の人間が近親相姦を重ねて今の人口動態を形成)か、あるいは近親相姦を日常的に繰り返す文化の持ち主だった事を表します。
(文献:The Great Human Diasporas: The History of Diversity and Evolution. 1995.. Luigi Luca Cavalii-Sforza and Francesco Cavalli-Sforza. Addison Wesley Publ. ISBN 0-201-44231-0)

 遺伝的浮動(genetic drift)の理解が間違っているのですが、それはさておき、参考文献も挙げられているものの、じっさいに検証した人によると(関連記事)、「朝鮮人は世界でも類を見ないほど均一なDNA塩基配列の持ち主」といった見解は提示されていないそうです。また、別の参考文献を根拠に、「コリアンのデータが、普通ではありえないほど均一なものになっている」と主張する人もいますが(関連記事)、こちらも、その参考文献を直接読んだ方がデマだと断定しています(関連記事)。

 上記コピペのような認識の根拠としてその他には、「ネイチャー電子版で2015年に発表されたと思う」とあるスレッドに投稿した人がおり(レス番号596)、その二つ後のスレッドで、「nature 538 7624」とやや具体的な情報を挙げた人もいます(レス番号562)。おそらくこれは、『ネイチャー』に掲載された韓国人の高品質なゲノム配列に関する研究(Seo et al., 2016)だと思います。しかし、この研究は、韓国人は遺伝的に均一だとか、韓国人では近親婚の頻度が高いとかいったことを一切述べていません。あるいは、ヒト参照ゲノムとの直接比較から、未知の(というか、その時点では報告されていない)挿入が多数見つかった、との知見が曲解されているのかもしれませんが、その多くはアジア人集団全体で共通している、とこの研究は指摘しています。以下は『ネイチャー』の日本語サイトからの引用です。


遺伝学:韓国人のゲノムのde novoアセンブリとフェージング解析

遺伝学:韓国人のゲノム

 今回J Seoたちは、PacBio社のロングリード塩基配列解読、イルミナ社のショートリード塩基配列解読、10X Genomics社のlinked read(合成ロングリード)、細菌人工染色体(BAC)を用いた塩基配列解読、およびBioNano Genomics社の光学マッピングを用いて、韓国人1個体のゲノムのde novoアセンブリおよびフェージング解析を行った。得られたデータは、集団特異的な参照ゲノムとして有用な、これまでで最も連続的なヒトゲノムアセンブリである。この研究により、ヒト参照ゲノムに存在していた数多くのギャップが埋められ、構造的多様性が明らかになった。


 まず間違いなく、韓国人、あるいは朝鮮半島全体に対象を拡大して朝鮮民族(朝鮮半島地域集団)が、他民族と比較して著しく遺伝的に均一だ、と報告した研究はないと思います。おそらく、朝鮮半島地域集団が他地域集団との比較でより遺伝的に均一だとか、その要因として近親婚の頻度が他地域集団より高いとか報告したまともな研究もないだろう、と思います。現代日本社会で浸透している朝鮮半島関連の情報にはガセネタが少なくないようですから、私も注意しておかねばなりません。

 なお、地域集団単位で近親婚の頻度が高いことはゲノム解析により推測でき、たとえばアラビア人やイラン人は歴史的に高頻度の近親婚が行なわれてきた、と推測されています(関連記事)。また、パキスタン人についても、高頻度の近親婚が指摘されています(関連記事)。個人単位でも、両親が近親だったか否か、ゲノム解析により推測でき、たとえば、アルタイ地域のネアンデルタール人(Homo neanderthalensis)は、両親が半きょうだい(片方の親のみを同じくするきょうだい)のような近親関係にあったのではないか、と推測されています(関連記事)。一方、クロアチアのネアンデルタール人に関しては、両親はアルタイ地域のネアンデルタール人ほどの近縁関係にはなかっただろう、と推測されています(関連記事)。


参考文献:
Seo JS. et al.(2016): De novo assembly and phasing of a Korean human genome. Nature, 538, 7624, 243–247.
https://dx.doi.org/10.1038/nature20098


――――――――――――――――


【リンク先1】
ブログ?何それおいしいの?
朝鮮人は世界でも類を見ないほど均一なDNA塩基配列の持ち主 ISBN 0-201-44231-0
https://ameblo.jp/p-chocho/entry-11616068311.html

――――――――――――――――

朝鮮人は世界でも類を見ないほど均一なDNA塩基配列の持ち主 ISBN 0-201-44231-0
2013-09-17 23:45:13
テーマ:韓国
米人類学者Cavalii−Sforzaの遺伝子勾配データによれば、 朝鮮人は世界でも類を見ないほど均一なDNA塩基配列の持ち主であり、これは過去において大きな

Genetic Drift(少数の人間が近親相姦を重ねて今の人口動態を形成)か、あるいは近親相姦を日常的に繰り返す文化の持ち主だった事を表します。

(文献:The Great Human Diasporas: The History of Diversity and Evolution. 1995.. Luigi Luca Cavalii-Sforza and Francesco Cavalli-Sforza. Addison Wesley Publ. ISBN 0-201-44231-0)


さて、この文献だが。
PDFが12ドルで販売されているようである。

以下に「korea」関連の記載を記す。


American Indians turned out to be closely related to the Eskimos, and more distantly to the Koreans.
This finding supported prevalent beliefs that the Eskimos and American Indians are both Mongolian in origin and that they arrived in America from eastern Asia via Siberia and Alaska.
Because of scanty information, Europeans occupied a sort of intermediary group between Asians and Africans.

アメリカインディアンは、韓国人にもっと遠く密接エスキモーに関係あることが判明した、と。
この知見は、エスキモーとインディアンが起源でモンゴルの両方であることが普及している信念を支持し、彼らはシベリアとアラスカを経由して東アジアからアメリカに到着した。
なぜなら乏しい情報の、ヨーロッパ人はアジア人とアフリカの間の仲介グループのソートを占領した。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−


From the Middle East, agriculture spread to North Africa, Europe, Iran, Pakistan, and India.
From China, it spread to Korea, Japan, Tibet, Southeast Asia, Indonesia, the Philippines, Polynesia, Madagascar, and New Guinea.
Agriculture did not reach Australia until white settlers arrived at the end of the eighteenth century.


中東からは、農業は北アフリカ、ヨーロッパ、イラン、パキスタン、インドに広がった。
中国から、韓国、日本、チベット、東南アジア、インドネシア、フィリピン、ポリネシア、マダガスカル、そしてニューギニアに広がった。
白人入植者は、18世紀の終わりに到着するまで、農業はオーストラリアに到達しなかった。



−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−


There was apparently an expansion from around the Sea of Japan, centered on Japan and Korea.
It’s possible that the Japanese expansion may be linked to one of the Paleolithic migrations from eastern Asia to America.
The diversification of languages Languages evolve to differ, becoming first dialects and later different languages, though the dividing line between dialect and separate language is vague.


日本と韓国を中心とした日本海の周りからの拡大は、明らかにありました。
これは、日本の拡大が東アジアからアメリカに旧石器時代の移行のいずれかにリンクさせることができる可能性があります。
言語言語の多様化は、方言と別言語の間に境界線が曖昧ですが、最初の方言、後で別の言語になって、異なるように進化。



−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−



The geographical distribution of these language families can be linked to the history of the expansions of humanity, and it tallies well with current knowledge of migrations and genetic diversification.
Indo-European stretches across Europe and southern Asia, breaking off around Turkey,where the Altaic family is used.
Altaic is distributed from most of Siberia and Mongolia all the way to the Pacific Ocean, possibly including Korean and Japanese.
Uralic straddles the Ural Mountains and is used in Asia and Europe up around the Arctic Ocean.
There are two Caucasian families in the mountains of the Caucasus close to the southern border of Europe and Asia.
In Asia, the Sino-Tibetan family covers all of China and Tibet.
The Dravidian family also covers a limited region, mainly in southern India, but it may have once been spoken in Pakistan, Iran, and all of India.
The Afro-Asiatic family is used in northern Africa, including the Middle East, Arabia, and Ethiopia.

これらの言語の家族の地理的分布は、人類の展開の歴史にリンクされており、移行と遺伝子多様化の現在の知識とよく集計することができます。
インド·ヨーロッパはアルタイ家族が使用されているトルコ、周り切り離す、ヨーロッパ、南アジア全体で広がっています。
アルタイは恐らく韓国と日本を含め、太平洋にシベリアとモンゴルのほとんどからのすべての方法を配布されています。
ウラルはウラル山脈をまたぐと、北極海の周りに、アジアとヨーロッパでアップするために使用されます。
ヨーロッパとアジアの南の国境にコーカサスの近くの山に2つの白人家族が暮らしている。
アジアでは、中国のチベット族は、中国とチベットのすべてをカバーしています。
ドラヴィダファミリはまた、主にインド南部では、限られた地域をカバーしていますが、それはかつてパキスタン、イラン、インドの全てで話されている場合があります。
アフロ·アジアファミリは中東、アラビア、そしてエチオピアを含む、北アフリカで使用されています。



−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−



この文献には「incest」の単語が無い。よって創作であると結論される。
誰が作ったか知らないが、完全な捏造だ。

――――――――――――――――

2 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する