敢えて原作に苦言を呈すれば

ドラマで改変している部分な、
アレはマンガとして描く事を主軸にしたが為に削ぎ落とした
「現実的な」人間関係をぶっ込んでるので。

マンガはすずさんにスポットを当てる為に「同世代のご近所さん」を排除してるのね。
だからこそリンさんとの仲が際立ってくるのだけど
現実的には呉のような大きな街で（しかも計画的入植を行っていた街で）
同世代の女性が周囲にいないってのは現実的には有り得ないのよ。

細かいシーンの変更も「マンガだからこそ」コミカルな描写として流せるものの
実際にご近所さんを天秤棒で（故意ではなくても）打ち倒してしまったら多少の遺恨は残ってしまう。
小さな頃から知っているような仲ならともかく、新参の余所者の嫁ですよ？
あの当時の「嫁」の立場を考えれば実際にはどんなことになったやら、考えるだに恐ろしいですわ。

ドラマ版の「改変」は当時を憶えている視聴者に、実写故の生々しさを突き付けるに当たっての無理のないバランス調整だと感じている。
これはマンガ版やアニメ版では不必要な思考だと思うし、だからこそ面白い部分でもあるのよ。




■「この世界の片隅に」原作者・こうの史代氏がTVドラマ版に皮肉コメント　「六神合体ゴッドマーズよりは原作に近い」
(BIGLOBEニュース - 08月07日 11:30)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=258&from=diary&id=5233942