8月16日(木) #1671 私の『終戦の日』の過ごし方

おはようございます。木下藤吉郎です。


今から75年前の1943年(昭和18年)の今日、東京都が上野動物園に対し、象をはじめとする猛獣類を殺処分する命令を下しました。これを機に始まっていった動物の殺処分の内、象のジョン、トンキー、ワンリーの悲劇は絵本「かわいそうなぞう」のルーツとされています。

■戦争の犠牲にされた悲しい動物たち　　８月２４日(2010年): 暖かさと希望を届けたい
http://app.m-cocolog.jp/t/typecast/636497/536404/64692652


また、今から60年前の1958年の今日は、アメリカの歌手、マドンナ(Madonna Louise Ciccone)さんの生まれた日です。

■Madonna / マドンナ プロフィール | Warner Music Japan
https://wmg.jp/madonna/profile/

■Madonna.com > Home
https://www.madonna.com/






















8月16日 木曜日

きのうの8月15日、私は久々に突発弾丸旅行をしてきました。向かった先は名古屋(厳密には愛知県の名古屋市、長久手市、豊田市の一部)です。目的は、写真にあるように某位置情報ゲームアプリのイベントへの参加と、東山動物園の探訪です。




東山動物園は、私が小学生の時に習った「ぞうれっしゃがやってきた」という歌劇の舞台で、「ぞうれっしゃがやってきた」というのは第二次大戦を終わりまで生き延びた2頭の象、マカニーとエルドの実話でもあります。この2頭の象は私が生まれるずっと前に既に亡くなっているのですが、象は東山動物園に眠っているという話を知り、いずれは訪れ、お墓まいりをしたいと思っていました。



まるで終戦記念日を天も一緒に悲しみ、戦没者を弔わんとしているのか、時折雨がぱらつく中、私は現役でがんばっているアジアゾウのコーナーも楽しみつつ、目的の象のお墓を探しました。



すると、象に限らず過去に東山動物園を賑わせた動物たち全体をまとめた慰霊碑なるものが、東山動物園のライオン舎の横にのびる通路の先にひっそりとありました。当時のマカニー、エルドを彷彿とされるレリーフも少しジーンときましたが、慰霊碑の所に1つの花束が手向けられていて、その花束に付けられていたメッセージに、私は胸が一層熱くなりました。

「戦争のとき、ごめんな」と書かれていたのです。



私は、一輪くらいでも何かお花を持ってくるべきだったかなと、少し後悔しました。

そして、深々と頭を下げて参拝し、ここで起こった悲劇と奇跡の記録を一層、心に深く刻みこみました。

戦争が激化し、爆撃でオリ(檻)が壊されると危険との名目で動物たちが殺されざるを得なかった話は、大阪の天王寺動物園でもあったと聞きます(東京・上野動物園の悲劇は絵本「かわいそうなぞう」としても有名。序文に明記した戦時下猛獣殺処分命令が原因)。

今、子供たちが当たり前のように象さんを生で見られるのは、あの時の東山動物園の飼育員や園長、東京の子供達のがんばりがあってこそであり、戦争が起こっていない状況であるからこそで、決して「当たり前」ではないという事を、私たちは伝えていかなければいけないと、強く思います。

♬僕たちの胸から
まっすぐにのびたレールは
遥かな野山越え 象たちのもとへ届く
冷たい冬が過ぎ 春を迎えたように
今こそ 伝えよう あふれる喜びを

長い戦争を生き抜いた象たちに
象たちの命を守った人たちに

象列車よ急げ 闇を割いて走れ
象列車よ急げ 空を駆けて走れ

僕たちの胸から
あふれ出た熱い思いが
一つに集まって 走らせた象列車
小さな僕たちでも
心を一つにすれば
夢だって叶うと 信じよう 今こそ

夢を戦争で失くした人たちも
新しい時代を生きてゆく人たちも

象列車よ急げ 闇を割いて走れ
象列車よ急げ 空を駆けて走れ

象列車よ急げ 闇を割いて走れ
象列車よ急げ 空を駆けて走れ

■こばやし発はしれぞうれっしゃ10.ぞうれっしゃよはしれ
https://youtu.be/w8Oci5TnjQU