mixiユーザー(id:61722344)
2018年06月27日19:07
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福島・安達太良山) 残雪と爆裂火口と「本当の空」を見る登山へLet'sGo!!
『転勤＝サラリーマンの性』
岡山に転勤になって７年。
にわか岡山弁を発するようになり始めるぐらい馴染んだのですが、突然の辞令。
将棋の駒の如く、誰かが自分を動かしたようです。「３ー６歩」といった具合に。
赴任先は家族のいる地。
１個人の希望など聞き入れられない事が常な世の中で、恩赦とも言える配置替えには感謝です。
家族との時間が戻り
ＭＹホームに帰宅するとご飯が待っている生活へ。あぁ有りがたい...
自由な時間が無くなり
気ままにフラり旅に出て登山に行く生活は過去のものとなりました...
登山をするという意味ではハードルは上がったのは事実。
時期や天候、仕事の業務進捗以外に「かみさんの承認」という難関を突破してたどり着く権利。
これからの山行は、登山口に立つ事が既に奇跡的と言わざる終えない...
話は変わって登山です。
福島へ下道を走り、見えてきたのは今回の目的地。
ワクワクが止まりません。久々の登山ですから。
栃木へ赴任して１ヶ月もたたない４月末。東北方面に行く用事が出来ました。
これぞ千載一遇のチャンス。
家の用事を事前にこなし、下道で行くため高速代が安くなる優位性でかみさんの承認を獲得。
そして現在に至る、という流れです。
奇跡などは無く、運命は自ら掴み獲るものですから...
アンラッキーボーイな自分にとって、棚からぼた餅的ラッキーは皆無なのです。
【福島】安達太良山
奥岳登山口〜くろがね小屋〜安達太良山〜鉄山〜薬師岳〜奥岳登山口/周回
あだたらやま、と呼びます。
日本１００名山にも選ばれており、転勤後の第一段登山としては申し分なしです。
山頂の爆裂火口が見所の１つです。花も多く年間通じて楽しめる山とのこと。
残雪の時期に大展望を楽しみます！
安達太良山の麓の温泉街・岳温泉を抜けていきます。
昔、「にこにこ共和国」として独立していたそう。町興しとして。
国境や地域通貨もあったそうな。結構マジだ...
因みに通過の単位は『コスモ』
イイセンスしてる。
中央アルプスの越百山(コスモヤマ)を思い出します。
長野・空木岳/南駒ヶ岳/越百山)中央アルプス１２３！贅沢登山へLet's Go!!
http://
『岳温泉神社』
主祭神は湯日(ゆい)温泉神、安達太良明神、熊野神の三神。
土石流で温泉街が埋まったり、焼き払われたり等温泉街の変遷は過酷な模様。
これから向かう８km先の安達太良山・くろがね小屋から源泉を引いているそう。
熱意が凄い...
温泉の神様に山行の無事を祈ります。
【奥岳登山口】0815
素晴らしい青空。
久々の登山を祝福してくれているかのようです。
冬にはスキーヤーで賑わうそうな。
ゴンドラで中腹まで行ける移動呪文的ショートカットが可能。
消費するのはＭＰ(マジックポイント)ではなく、ＪＭ(ジャパンマネー)です。
双方無い自分は、登山一択。
ロッジ前をを奥へ。
大学時代はスキーにはまって１シーズン８０日行っていたのは今は昔...
スキー場の研修生になるとリフト代や、空いた時間に先生からの指導も「タダ」
その分、色々働かなきゃならんのですけど、、、
いよいよ本格アタック開始。
くろがね小屋を目指します。
高山植物も豊富で花の１００名山にも選ばれています。
４月はまだ雪の中。
花のシーズンはまだ先です。
まだ残雪がこんなに。
どんどん増えていく仕様です。
途中までは、旧道と馬車道を選べます。
そして、旧道をチョイス。
木の根が張り巡らされた坂の出現。
粘土質で結構厄介。
けど、それも楽しかったり。
濡れたの木の根は滑りやすいので注意です。
馬車道はユルく九折で進む模様。
こうしてたまに馬車道をクロスオーバーしていきます。
馬車道はくろがね小屋への荷揚げで、ジムニーが走るらしい。
車が走るには酷道かと思うんですが...
東北の山になると白樺がデフォルト樹木の１つにランクインされます。
西の山と違いますね。
地域によって「樹林帯」１つでも大きく違うのは変化が合って楽しい。
登山道が雪解けの小川になっていたり。
冬から春へのシフトを体感しながら進みます。
水の音が心地イイ、、、
パッと視界が開けました。
右手のぽこっと飛び出た所が安達太良山山頂。
安達太良山の別名は「乳首山」
なるほど、なるほど、、、
男足るもの、頂きを目指すのは必然ということか...
坂を登りきると、暫くフラットな路になります。
そして一面雪へ。
先程のソロ登山者を追い越すと登山者は０へ。
雪山の静寂と、雪を踏み締める音と。
【勢至平】0907
台地のようなフラットな雪路を進みます。
白山の「弥陀ヶ原」に似てますね。
白山は花の１００名山でも別格の花の楽園でした。また行きたいです...
【石川】白山/日帰り：砂防ｰエコーｰ御前峰ｰお池巡ｰ観光(2016夏)
http://
右手に鉄山が見えてきました。
緩いのでノーアイゼンで進みます。
人には会いませんが、トレースはしっかり有ります。
踏みあとに沿って進みます。
踏み跡以外を歩くと、下が空洞になっている場合があるのです。
自重に不安がある場合は、踏み固められたトレース上を行くのが定石。
無論自分もトレース上へ。
トレース上でも、誰かがいつかは踏み抜くんですけどね。
重量過多な自分は色々なビハインドを背負っています。
くろがね小屋が見えました。
擂り鉢状な風景なため、アルプスの「カール」のようです。
なにこれ、最高！
1400m近辺の景色とは思えない、、、
景色に見とれていたらおもいっきり踏み抜きました。
踏み跡上だったのに、、、
お米が好きすぎてこの低落。
納豆ご飯が不味かったら痩せれる自信があります。
納豆ご飯は罪な奴です。
トレランの人とすれ違います。
しかし、快晴です。
雲１つ無い快晴。
日頃の行いがイイという事にしておこう、、、
【くろがね小屋】0946
ゆっくり雪山を楽しみながら到着。
久々の登山だし、中々来れないし、天気イイし。
急ぐ要素は皆無。
麓の温泉街の源泉があります。
温泉が楽しめる小屋としても有名です。
時間が早いのか、時期の問題か、人の気配はありませんでした。
硫黄の臭いがすると思ったら噴き出していました。
全国でも珍しい酸性泉らしいです。
温泉に日帰りで入れるらしいので、その場合は逆回りで最後に小屋ですね。
大休憩を入れて10:15再開。
ここから馬の瀬への稜線へ行くコースは今は通行止です。
「キケンくるな」とのこと。
ほ、ほう...
なんかちょっと面白くてツボ。
けど実際キケンなので行っては行けません。
先に進みます。
ここでぐいっと左に曲がり峰の辻へ向かいます。
雪がなくなり、ガレた道を進みます。
ケルンや◎マークがあるので迷うことはなかったです。
そして雪渓へ。
なんて素晴らしい景色。
目指すべき頂きも見えています。
待ってろ乳首！！！
先行者がトラバースしていきます。
同色の景色は、人が入ると広大さが伝わりやすいです。
多分ですけど...
露出した岩には行き先を示す◎マーク。
快晴だと不要そうに見えますが、ガスで視界が効かなくなるときもあるのです。
振り替えると福島の街並みが。
ノーアイゼンですが、トレースがしっかりしてるので問題なし。
今日は装着なしで行けそうです。
【峰の辻】1046
ここで分岐が有りますが、真っ直ぐ直登します。
山頂まっしぐら！
右手の斜面なんて、スキーで滑降したら気持ち良さそうです。
マークに導かれながら、近づいてきました山頂が！
稜線に出ました。
まさに「それ」感のある容姿。
しかしなぜ、そこだけ突出したのか...
【安達太良山山頂】1105
山頂の標識が。
しかし、あの突端に登らねば到達したとはいえ無い。
いざ、乳首へ。
梯子があったり。
そして到達。
そして三角点をタッチ。
うん、満足。
高揚感に浸ります。色んな意味で。
山頂には祠も。
ぽこっと飛び出ているので展望台のように３６０度絶景です。
ここからは爆裂火口は見れません。
鉄山まで行くと見れるらしいので、今日はそこまで足を伸ばします。
左端には磐梯山。
中央にうっすら見える白い山は飯豊山でしょうか。
鉄山方面の縦走路。
ここを進むのは気持ちが良さそう。
ここでゆっくり昼御飯を。
今回はオーソドックスにカップ麺＋オニギリ。
突端で大展望を楽しみながらの昼食は最高です。
〆にコーヒーを飲みマッタリ。
お腹も満たされたので11:55出発です。
いざ行かん、的な。
逆から見た乳首。
さっきまでのイメージを覆す堂々たる容姿にギャップ萌えです。
カッコイイ、、、
牛ノ背を進みます。
写真では微塵も伝わりませんが、爆風ナウ。
先を歩いていたおじさんの頭から帽子が勢いよく飛び立って行きました...
【牛ノ背出合】1210
爆裂火口が姿を表しました！沼の平の展望です。
凄いスケール感。
地球上とは思えない、、、
グレーの地面と、白い雪と、黄土色ぽい岩々。
奥に見えるのは磐梯山。
同じく爆裂火口をもつ、福島の"登るべき山"の代表格です。
牛ノ背から、馬ノ背へ。鉄山を目指します。
道は細くなります。
顔にバチバチ何か当たると思ったら、強風で砂が舞い散っているようです。
鉄山までは左手にこんな景色を見ながら進みます。
火星に行けたら似たような景色が見れるのではないか、と。
振り替えり、歩んだ道もまた地球離れした風景です。
岩と砂礫の荒廃した路。世紀末感が漂う...
1700mの山とは思えない景色のバリエーション。
岩場もあったり。
キケンは無いですが、ルートを外さないようにだけ注意です。
コースの先には鉄山避難小屋。
そこから左におれていく路もあるようです。
沼尻登山口起点の周回コース。
爆裂火口の縁を歩き、湯畑等が見えるそうな。
【鉄山】1227
そして鉄山着。
特筆すべきものはないです。
監視カメラが有ります。
こういう無機質な機械があると更に火星度合いが増しますね。
そしてスイッチバックしてきました。
目の前には安達太良山。
こちら側は乳首山とは呼ばせない威風堂々な姿。
因みに「ちちくびやま」が正しい呼び方らしい。
空に向かって下山。
帰りはロープウェイ方面へ下山開始。
こちらのコースは景色や路の変化が少ないので下りにオススメです。
どんどん下りたい所ですが途中から雪解けが酷く
踏み抜きをしないように慎重に進みました。
鉄山から安達太良山に戻ってきたのが、１時近く。
ロープウェイがあるからか、この時間でも登ってくる人がチラホラいました。
【本当の空・記念碑】1346
『安達太良山は、詩人であり彫刻家の高村光太郎がその妻・智恵子のことを詠んだ「智恵子抄」にて、
「ほんとの空」として詠われたことでも有名』
自分は知らない著名人ですが、確かに本当の空がここにはありました。
突起物が複数個あるように見える、、、
記念碑のある薬師岳山頂は見張らし抜群でした。
ここからスキー場ゲレンデに下る選択肢もありましたが、やはり登山路をチョイス。
しかし、更に下界に降りると雪解けは、せせらぎ等というＬＶではなく
もう沢下りの様相を呈していました。
しかも泥土という追い打ち...
今回一番難儀しました。
グヌヌヌ...
ようやくゲレンデに合流。
ここまでの区間が一番キツかった、、、
後はゆーるりと下山です。
ショウジョウバカマが１輪。
花のシーズンにも来てみたいです、安達太良山。
【奥岳登山口】1454
無事帰還。
朝動いていなかったゴンドラが稼働していました。
観光客もチラホラ。
登山意外のお目当ては登山口にある温泉です。
【安達太良・奥岳の湯】1459
自分もそれに倣って温泉へ。
露天風呂が開放的で、お湯もよく、しかも施設が新しいので言うことなし。
オススメです。
１時間ゆっくり温泉に浸かった後は磐梯吾妻スカイラインへ。
2018年度は、4/17に再開通したばかり。
そこの道中にある同じく吾妻連峰の秀峰・一切経山の麓、浄土平レストハウス駐車場で車中泊です！
すっ飛ばしてやって来ました磐梯吾妻スカイライン。
開通したては、17:00からは通れなくなるので急ぎます。
安達太良山→雪の回廊・磐梯吾妻スカイライン→一切経山...
完璧なコンボ。
完璧なプラン。
練りに練った計画を今、達するのです！！！
【スカイライン入り口】1656
時間前ギリギリ。
絵に書いたような劇的な流れ。
日記的にもおいしいシチュエーションと言える。
しかし、入り口は閉鎖されました。
おいおい、ゲームセットにはまだ時間は早いじゃないか？
誰もが思う疑問を封鎖作業をしていた若者にぶつけると、
『１７時までに通り抜けれないから駄目』
なるほど、なるほど。
だがしかし！
自分は車中泊仕様。本日中に通り抜けなど不要！！！
そう説明するとたじろぐ若者。行けるか？
『御嶽山噴火のような危険もあるから駄目』by封鎖作業班・班長
・・・・・・
御嶽山の事案を出されたら退かざる終えまい、、、
あと一押しだったのになぁ…
ゲームセットです。
コンビニで調達した冷凍食品・もつ煮にモヤシを追加。
天候に左右されない低コスト食材・モヤシ。
お小遣い給付前のメシア的存在です。
ビールを２缶、焼酎お湯割りを飲んで早くに就寝。
明日に備えるのでした。
『険しさが 増す程Mの 血が騒ぐ』
転勤して環境が変わってからの登山１回目でした。
頂きに辿り着くまでのプロセスが一段と難易度が増しました。
そういう縛りがあるからこそ、更に達成感はひとしおです。
風が強く、火山性ガスのせいもあって森林限界が低い安達太良山。
３６０度見渡せる山頂で、「本当の空」を見に行く旅はオススメです。
※明日は計画を修正したのが大正解だった話です。
To Be Continued...
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【安達太良山 ・奥岳登山口〜くろがね小屋〜安達太良山〜鉄山〜薬師岳〜奥岳登山口/周回 】
標高： 1699.6m
累積標高差：+996m、-992m
歩行距離：15.9��
場所：福島県二本松市
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気ままに執筆中
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