THE ENGINES

本年最初の日記です。あけましておめでとうございます。
素晴らしい映像を見つけたのでメモ。


ロールスロイスのマーリン生産の光景。クランクシャフトの削り出しほかもろもろ、合理的ながらとても繊細に生産管理されていくさまが素晴らしい。過給器のコンプレッサーの削り出しなど惚れ惚れする。



パッカードでライセンス生産されるマーリン。アメリカ人に任せると呆れるほどいっぱいできるよ！カネの使い方をほんとよく考えてる。ちなみに、踏み倒し方も世界一よく考える民族である。



ダッジで大量生産されるWright R-3350（B29のエンジン）。製品テストのダイナモシャーシの規模に計算尺を使う女性、検品後の梱包管理、搬送の工夫、そのための鉄道の引き回しなど、当事者は実に楽しかっただろうなあ。シムシティ2013で総資産世界順位2位になった人間としてそう思う。



プロペラを作るところは長年たくさんの疑問点があった。すごい。



邦題をつけるとすれば、「我ら合衆国が発動機」か。戦争をするにせよ回避するにせよ、こうした映像を真剣に閲覧する機会に乏しい当時の日本を思うに無念である。フィルムは1940年製作、まだ日米は開戦していないのだ。敵を知り己を知ったら、とてもトリガーは引けない。