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2017年11月23日00:54

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世間感覚のずれの話(駄犬メモ)

■「4人以上産んだ女性表彰」自民党山東氏の発言が大炎上 ナチス「母親十字章」やソ連「母親英雄」思い出す人も
(キャリコネ - 11月22日 14:01)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=210&from=diary&id=4870826

特殊な社会で生きている人達の世間感覚はズレることが多いようだ。

たとえば相撲の世界である。先日の日馬富士暴行事件ではなぜか、相撲協会への報告より先に、警察に被害届を出した貴乃花親方がまるで非常識であるかのごとく報じられている。だが、自分の弟子が犯罪被害に合ったのだから、まず警察に被害届を出すのは弟子を預かる者として当然であろう?

加害者が横綱だから内々に済ませるべきだったという理屈は、上場企業において、女子社員が重役に強姦されても、企業イメージのために内々に済ませるべきという理屈と同じである。ようするに全体のために個人は犠牲になって泣き寝入りしなければならないというものであって、個人の人格を否定するものだ。これは現代日本においては最も受け入れがたい封建的かつ非常識な理屈と言える。

それを通そうとしていたならば、相撲協会の人達の世間感覚は大きくズレていると言わざるをえない。

さて世間の感覚のズレというのは同じく特殊な社会たる政界でもあるようだ。山東昭子参院議員である、四人の子供を産んだ母親を表彰するなどという提言をしたらしいが、なんともはや、ツッコミどころが多すぎて困る。

単純に一つ挙げると、少子化時代であるから、子供を多く産んだら国家に貢献することになるという理屈であろう。しかし、こういう理屈はひっくり返すと、子供を産めない女性、子供を産んでいない女性は国家に貢献していないという理屈になるのである。すなわち「女性は『産む機械』である」と言うのとあんまり大差ないのだ。

まあ元々が政治家の一族にして世田谷区でお育ちになったご令嬢にして、十一歳から芸能界入りした大人気テレビタレント、おまけに参議院当選七回目のベテラン、完全に一般社会から完全隔離された社会で生涯を過ごされてきたわけであるから、ズレるのもやむなしという感がある。

だからもうその世間感覚のズレ自体はどうでもいい。しかし、せめて四人産んだら、子供の大学の学費は四人分無料といった形で、子供を多く産んでも安心できる社会を作る提言の一つもしてほしいものだ。酔っ払って後輩をビール瓶でぶん殴るような非常識人が横綱になれるように、ズレていても有能という可能性はあるのだから。

おわり犬
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