村上春樹が左翼というのはなあ！（苦笑）

■【ノーベル文学賞】村上春樹さん、狂騒１０年以上…果たして今年は？
(産経新聞 - 09月30日 11:32)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=3&from=diary&id=4790869
いかにこの国の知性がどん底か？ということだろう。いまどきこんなこと書いてたら、センター試験にも受かりませんし、公務員試験も無理でしょう。さすがに中学校の教科書にはまだ載ってませんが、高校の現代文の教科書には、『カンガルー日和』が載ってます。なに、現代文の授業中は寝てた？スマホでウソニュース読んでた？

イスラエルでの壁と卵のコメント、東アジア各国での愛国主義の台頭に、安酒に酔ったような、とおみごとのコメントは、さすがに世界作家だ、とハルキストでない私も激しく同意した。

中国の手先だなんて、虎ノ門ニュースの見過ぎか？それとも日本会議のファンかもしれないが、いいかげんなことをいうまえに、ちゃんと名作小説ぐらいは読んだほうがいい。私は中学生にカフカの『変身』や、それこそ村上春樹の『カンガルー日和』を薦めている。

とっくに読書家は引退したが、読書家だったころはデビュー作から読んできたし、ちゃんと第一期の全集も読破した。いまアメリカの若手作家が手本にしているのが、ハルキ・ムラカミなのだ。かつての安部公房も、ソ連と東ヨーロッパで人気があったし、大江健三郎も世界でよく読まれてきたが、村上春樹ほど世界で読まれた作家はいない。

世界の現代文化と風俗を上手くまとった小説を書くが、この世界に歪みの深層と真相につねに迫ろうとしている。近作の長編でその先頭にたつのは女性なのだ、ここに女性読者が多い理由があると私は見る。

シリアス好きなノーベル賞選考委員が、昨年ボブ・ディランを選んだ。だったら村上春樹でもいいだろうと私は思う。ま、受賞しても、文学界のイリオモテヤマネコ（といったのは本人！）としてメディアには出てこないだろうが。