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2017年09月25日20:17

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小説「きっと誰かが祈ってる」山田宗樹

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あらすじ

親の病気や生活苦、失踪、虐待や育児放棄など様々な理由で実親と暮らせないゼロ歳から二歳までの子どもたちが生活する乳児院・双葉ハウス。
ここでは、赤ちゃん一人ひとりの担当教育者を決めている。
赤ちゃんに絶対的な安心感を与える(特別な大人)を、双葉ハウスでは(マザー)と呼び、赤ちゃんとマザーは擬似的な親子関係を築いていく。
しかし、赤ちゃんが二歳を迎える前にその親子関係は終わる事になるーー子どもが物心つく前に。
双葉ハウスに勤める島本温子は、保育士歴十二年になるいまでも、担当児と別れる時には身を切られるような喪失感に襲われる。
最初に担当した多気と別れる時には、いまからは想像も出来ないほど大変な騒ぎになった。
そのわが子同然だった多喜が不幸になっているのではと思った温子はある行動に出る。

「保育士と担当の赤ちゃんの」関係性を的確に描いている。
矢張り、「保育士」と言う存在は大きいなぁ。
無意識に自分の子供だと言う錯覚さえ起こるのも無理はない。

中々心がポカポカ温まるようなそんな読後感だった。
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