吉田秋生さんの漫画です。
吉祥天女、BANANA FISH、YASHA、イヴの眠り。
どれも好きな作品です。
これは今から20年ぐらい前の作品で、鎌倉を舞台に男女6人の恋模様を描いたものです。
3部構成になっていて、boy meets girl、boy meets boy、girl meets girlというパートに分かれています。
高校1年から3年までの男3人、女3人の恋愛模様なのですが、まあ、彼女の作品らしく、いろんな恋模様が出てきます。
きちんと結び付くのは1組だけで、残りの4人は片想いばかりなんですけどね。
どのキャラも人物が生き生きしていて、恋人、家族、兄弟、友達、親子、先輩後輩など、様々な人間関係が複雑に絡み合い、同じ時系列の物語を違った角度、視点から描いています。
その度、登場人物の一人一人の心情、想いが痛いほど伝わってきます。
いろんな場面でいろんな形のラヴァーズ・キスが出てきます。
ごく軽く くちびるをふれあわせ でも何よりも多くを伝える「大好きだよ」のキス。
言葉にしなければ伝わらない感情、
言葉にしなくても伝わる感情、
いろんな勘違いや行き違い、誤解や思い込み、すれ違い、そんないろんな感情の中で、感じる事、感じる事ができる事、それをもっと大切に丁寧に受け止めることができているだろうか。
この物語のキャラたちは、それぞれが叶わない事だとわかりながらも、自分の思いを大切にし、伝えていっている。
今の僕に1番足りない事なのかも。
「大好きだよ」のキス、してないなぁ。
ん?してるのかなあ?してきたのかなあ?
人間の神経終末の密度が高いところ、
指先、顔面の感覚器官、性器、そして、唇。
キスって、やっぱり興奮しますよね。
これに感情が加わるとそりゃもうそれだけで、感じてしまうものなのかも。
愛情にもいろんなものがありますよね。
恋愛、家族愛、兄弟愛、姉妹愛、師弟愛、
そして、友達愛、友情ですね。
なかなか恋愛は難しいものだと思います。結婚という節目や縛りがあったり、かすがいと言う名の子供がいたり、惰性になったり、仕方なくとか、マンネリとか、知らず知らずとか。
付き合ってる時は登り坂で、結婚を境にあとは落ちるだけってのが、大多数のような気もします。
でも、友情ってどうなんでしょうね。
登り坂も下り坂もないのであれば、常に一定ラインをキープできるもんなんですかね?
それならば、愛情より友情の方が僕はいいような気がしますが、どうでしょう?
因みにこの、ラヴァーズ・キス、2003年には映画化にもなっているんですね。
なんだか、観てみたいようなイメージ壊れてしまうような。
https://youtu.be/uS8MMSPo6I4
もっともっと、限りある時間を大切にしなきゃ、後悔しないよう、自分らしく生きたい、生きていかなくちゃ、生きたくても生きられなかった人たちに申し訳ないですね。
ベートーヴェンのテンペスト、大好きな曲です。
https://youtu.be/uS8MMSPo6I4
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