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2017年07月20日12:53

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きっと星のせいじゃない?

死を意識したふたりの恋愛ドラマ、または映画は古今東西にたくさんある。

私の若い時だと、「ある愛の詩」が大ヒットした。

さらに五十年たって・・・

いままた素敵な映画に出会う。

まだ二年前のアメリカ映画。

末期がんで絶望し、学校にもいかず、家にいた主人公、17歳のヘィゼルは、がん患者の集会で、
生き生きと明るい青年、オーガスタㇲと出会う。
オーガスタㇲはみずみずしく美しいヘィゼルから目が離せない。

たちまち親しくなるふたり。

実はオーガスタㇲも、骨肉腫のため、すでに片足が義足なのだった。

ふたりでお互いの好きな本を貸しあう。
ヘィゼルの本はやはりがん患者を描いたものなのだが、
「死」というものにたいして哲学的な考察があるとヘィゼルは感じる。

そしていつか、ふたりで作者のいるデンマーク、コペンハーゲンに行こうという計画ができる。
ヘィゼルのお母さんも伴い、三人はコペンハーゲンへの素晴らしいたびに出ることになる。

「死」がそこにあることを意識しつつ。「いま」ここに、彼と、彼女と居る、という喜びに包まれる二人。

やがて旅は終わり、帰国。

ヘィゼルよりもオーガスタㇲの容態が悪くなってしまう。

いきいきと明るく元気だったオーガスタㇲが、
苦しみながら人生を終わる。
たった17歳で。

ヘィゼルは弔辞を読む。酸素ボンベを傍らに。

葬儀も終わり、孤独に包まれる彼女。

しかし、彼女にはいまもオーガスタㇲの声が聞こえる。
ふたりの合言葉、「OK」を最後につぶやいて、
物語は終わる。


清らかな悲しみに包まれる、かなしいけれど心が浄化される映画だった。

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