海老蔵の医療費不払い報道の雑感

市川海老蔵の三つの過ち！小林麻央の命を奪った民間療法の気功とエセ医学
http://light-shade.net/post-2907
>その一：再検査の遅れ
>そのニ：標準治療の拒否
>その三：民間療法・気功

麻央さんの入院費は払わない？市川海老蔵が病院と法廷闘争の可能性 (2017.07.19)
http://dailynewsonline.jp/article/1335674/?page=all
>麻央さんに対する検診や治療方針が間違っていたのではないかと不信感
>再検証を求めるために3000万円以上の治療費の支払いをストップ。病院側の対応が不十分なら訴訟

市川海老蔵、治療費3000万円未払い報道にコメント「嘘記事やめてくれー」(2017.07.21)
http://news.livedoor.com/article/detail/13366359/

何度も医者を変えた挙句、科学的に立証されてない治療法にも手を出していた海老蔵夫妻。どうしても「現代医療に不信感を持っていたのでは…」みたいな想像をしてしまうわけで、海老蔵が否定コメントを出すまでは、未払い報道を信じる人間は多かったようだ。私も信じてしまっていた一人、反省。

で、「三つの過ち」への批判記事。

小林麻央さんをめぐる一部報道に指摘 早期治療の強調は誤解招く可能性
http://news.livedoor.com/article/detail/13324903/
>どんなに早く標準治療を始めたとしても、あまり結果は変らなかった可能性もある
>「あのとき早く見つけていれば」とか「ああすればよかったのでは」と、あまり悩まないでほしい

良いことも書いてあるのだけれども、この記事を書いた医療ジャーナリストというのが、とにかく「医療の常識を疑う」のが大好きで、「医者はロクデナシばかり」「この薬は飲むな」「ワクチン注射はするな」「早期がん検診はやるな」みたいな感じの本ばかり書いている人。

たしかに「常識を疑う」というのは大事なことなのだけれども、あまりに過ぎると　極論やトンデモ論に行き着いてしまうことが多い。記事内でエセ科学を批判している当の本人が、一歩間違うとエセ科学に行き着いてしまいそうな人間であることを思うと、何とも言えない気持ちになる。

もちろん、当の本人は「私の考えは　科学的知見に基いてのものなので　正しい」と言うのだろうけれど、きっと気功をやってた人だって「私の気功は　何千年もの歴史に基づいてのものなので　正しい」とか思ってやってたはずだよなと。主観的な正しさと客観的な正しさの違い。