mixiユーザー(id:1404517)

2017年06月18日13:26

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有益性投与

ほとんどの薬はこれになる。
「〜治療上の有益性が危険を上回ると判断される場合にのみ投与すること」
つまりデータが殆ど無いから。

明らかに危険性が高いものは、禁忌となります。

じゃあ、何が危険性かって?

これ、注意するべき問題はいくつかあって、
一つはお薬が体の中でどういう風に移動するかという問題。
たとえば、塗り薬なんかで皮膚で効いて、吸収されたらすぐに分解されるもの。
これは赤ちゃんに影響が出ないから問題ない。
ただ、皮膚から吸収されて、全身作用を起こす薬は赤ちゃんにも作用することがある。
以前、湿布で赤ちゃんに影響がでて問題となったのは、それが
「経皮吸収消炎鎮痛剤」だったからです。
また、赤ちゃんへ薬が作用するためには、その薬物が
胎盤や臍帯(へその緒)を通過するかどうかというのも注意するポイント。
お母さんにだけ作用する薬なら、赤ちゃんに危険は及ばないよね?

もう一つの問題は、妊娠のどの時期に使うかということ。

リウマチの薬は、妊娠初期の器官形成期には禁忌となるものが多い。
多いというのは、全てじゃないからですよ。
リウマチのお薬の中には、核酸の合成を抑制することで
免疫反応を低下させてリウマチを抑えるものがある。
何が心配かというとね・・・妊娠初期ってのは、
赤ちゃんの体の基本構造が出来る時期だから、
DNAに作用する薬については、この時期は危険と考えられている。

逆にいうとねー
中期になると使える薬は増えてくるよね。
そして、妊娠末期の頃になるとまた
妊娠について注意が必要な薬が出て来る。
赤ちゃんの心臓や脳に影響の出て来る薬があるから。

けど・・・本当に使えない薬は、そう多くは無いよ。

それでも医師が出したがらないのには理由がある。
訴訟が怖いから

例えば、極端な話だけれど、
風邪薬一つ出して、流産なんてことになったら、
目も当てられない。
なので、考えうる危険性を説明をして、
同意させてからじゃないと、薬は出さない。
これは、リウマチでなくても同じ。

で、リウマチの薬だだけれど、
上記のような理由で、妊娠の初期段階で使えないことが多いけれど、
薬使わなくたって一定の割合で、障害のある子が生まれるし、
使っていたら、絶対に健康な子が生まれないわけでもない。
受精の段階で何か問題がある受精卵は着床しない場合も多いらしい。

リウマチの症状を抑える薬は禁忌じゃないのも結構あるし、
方法が無いわけじゃない。

大切なのは、ちゃんと話を聞き、
十分な提案と説明をしてくれる医者を見つけること。

妊娠禁忌薬 一部の処方容認へ
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=2&from=diary&id=4626177
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