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2017年06月19日01:02

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【特集・タヌキペディア日本語版】「一般人」は化ける。

ギャグはこちらに任せて、と。http://kyoko-np.net

「一般人」とは何か?

これは、ケースバイケースで意味が変わってしまう、言語学的にも非常に興味深い言葉である。

似た言葉に「民間人」という言葉がある。
組閣のとき、「民間」というと、「国会議員」でない人という意味である。
官僚が「民間人」というと、「官僚でない人」を指す。
自衛隊員が「民間人」というと、「自衛隊員以外」あるいは「米軍人・自衛隊員以外の」人かもしれない。

ここで共通するのは「以外の」という言葉だ。
「ある特殊な集団」以外の人を「民間人」という。

「一般」に反対する言葉は「特殊」だ。
アインシュタインに「特殊相対性理論」と「一般相対性理論」があるのは、そのためである。

従って「特殊」が何であるかによって、「一般」の意味が変わってくる。
「一般人」を見つけることは「宇宙人」を見つけることより難しい。
「宇宙人」はそこらじゅうほっつき歩いているが、「一般人」にはあったことがない。
(大きな声では言えないが、この私も「宇宙の外」には一歩も出たことがない)
しかし「宇宙人」である私でさえ、常に「一般人」ではない。「特殊人」がどんなニンゲンであるかによって「一般人」になったり「一般人」でなかったりするのだ。「狸」業界では「狸が化けたのではない人」を「一般人」ということが多い。「本当は狸」というのが「特殊人」に相当するからだ。

「テロリスト」を「特殊人」とすれば「テロリスト以外」の人はすべて「一般人」である。「ヤクザ」を「特殊人」とすれば「ヤクザ以外」はすべて、テロリストを含めすべてが「一般人」となる。一時期「パンピー」(一般ピープル)という言葉が流行った。この場合、「特殊人」は「有名人」ということらしい。

結論から言おう。「一般人」は化ける。

状況により意味が変わる危険な人類である。諸君、化かされるな。
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