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2017年06月12日06:32

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テレビドラマ「小さな巨人」

警察内部の犯罪行為を暴く みたいなストーリーなんだけど
親が警察関係者だとか その無念を晴らすとか
いったいナニを問題にしたいのか ゴチャゴチャしているドラマである

長谷川博巳と香川照之の大袈裟な演技で
ときどきドラマのディティールが飛んでしまうし
学校法人と政治家・警察幹部の癒着が問題なのか
それに絡む殺人事件が問題なのか
「警視庁捜査第一課」の警察官がたくさん出てくるので
殺人事件の捜査が中心のドラマだと思っていると
どうもそうではない

つーか
脚本を書いている時点ではまとまっていたんだろうが
ドラマを制作している段階でどんどん演出を付け加えていったために
まとまりのないストーリーになっていったような印象が強い

香川照之演ずる警視庁捜査第一課長という
捜査畑の最高権力者という設定がものすごい

テレ朝でも内藤剛志という大根役者が同じ「警視庁捜査第一課長」を連ドラで演じているが
スケールがあまりに違う
内藤のほうはそれほど広くないマンションに住み
プランターでスイカを育てている小物で
人間的に魅力に乏しい人物だ(内藤の演技力が災いしている)

それに較べると
香川の演じる捜査第一課長は広い執務室で政府の閣僚みたいな尊大な態度で振舞う

どっちが実像に近いかなどどうでもいい

観るぶんには明らかに香川の大袈裟な捜査第一課長のほうが面白いし
ドラマとしては魅力も感じる

しかしいかんせん「小さな巨人」は
ナニをしたいのかまとまりがない

全体
この「東芝日曜劇場枠」のドラマは
「半沢直樹」にしろ「下町ロケット」にしろ「ルーズベルトゲーム」にしろ
筋立ても俳優の演技も大袈裟すぎて
ディティールが置いてきぼりにされていく傾向がある

「小さな巨人」も
警察ドラマによくある「本庁VS所轄」みたいな組織上の課題を問題にしたいのか
より大きな「政府の犯罪」をクローズアップしたいのか
焦点が絞りきれず
散漫な作りになっている

学校法人と閣僚との癒着というストーリーは
さすがにタイムリーではあるが
その犯罪が殺人と裏帳簿というディティールが
あまりに杜撰だ

ハッキリいえば面白くない

デーブ・スペクターが日本のドラマに対して
「せっかく海外ドラマをたくさん放映されているのだから
 もっと勉強すればいいのに」といっていた

「エレメンタリー」という海外ドラマは
扱う事件が大きいわりに小ぢんまりとした創りになっているが
見せ方のせいなのか大変面白い
確かに日本の制作陣はもっと勉強したほうがいい
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