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2017年04月01日10:53

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その男は

やっと冬眠から覚めたしおにぃでございます。2か月半ぶりの山行なので、行き慣れた奥武蔵の蕨山へ行きました。
フォト

とある単独行の男と出会いました。どこかでお見掛けしたような人だけど、誰だっけ?
フォト
            こんなのとも会ったよ。
 あっ、
「あなたもしかして、、、ヒロさん?」
「バレましたか。一応変装してきたつもりだったんだけどね」
「えっ、それにしても一人で」
「内緒内緒」
「しかし私がヒロさんを誘拐して、身代金、そうだなぁ3億円、いや、300億円要求なんてことになったら世界中から大注目ですよ」
「そうですね。でもその辺は大丈夫なのですよ。今はGPSとか技術の進歩で、私の居場所から行動から、こうした会話まですべて把握されてるんです。つまり今喋っていることも筒抜けなのですよ。肉眼じゃ見えないけど、ミツバチほどの超小型ドローンが三機、上空をですね。先日は立ちしょんしてるとこ撮られちゃったよ」
「じゃ私、誘拐だなんて言っちゃって、もしかして共謀罪で逮捕第一号になるかもですね」
「そうなったら一躍有名人ですね」
「う〜む、その時には弁護よろしくですよ。しかしそれは良いとして、もしヒロさんが滑落なんてことになったら大変だよ」
「その辺も大丈夫。私のウエアと靴と帽子に特殊装置が組み込まれておりまして、転んだだけでも長さ3mほどの線状のモノがですね、Dangerous inference lineって言うんだけど、つまりDILですね。それは反発力と柔軟性を兼ね備えていて、それが全部で1500本ほどがニョキ〜ッと伸びて、つまりヤマアラシというかウニみたいにですね、私全体を包んでしまう感じ。しかも人工知能を持っていて、先端がものに触れるとグニュっと曲がって、落ちてもすぐに幹や根や岩を掴みながら登って無傷で登山道に戻れるんです。例え100m転落してもですね、軟着陸して大丈夫」
「へ〜こりゃ驚いた。でも平滑な雪山だったら掴むもの、無いじゃない」
「そういうところへ一人では行かないから大丈夫」
「そりゃそうだね。しかし高そうだなぁ」
「今は数億円もするけど、近いうちに安く購入できるようになりますよ。NASAからも引き合いが来ていてね、宇宙ステーションから帰還する時、楽チン軟着陸できそうだって」
「しかし軍事利用されちゃ困るよ。あなたのお爺ちゃんは軍部に利用されちゃったじゃないですか。今も世の中ヘンチクリンだし」
「その件で、こちとらあったまきてんだ!ざけんなこの野郎!しかも俺たちゃ反論もできねえんだ!」
「おっとヒロさん突然江戸っ子弁だねぇ。だよなぁ、ヒロさんちも大変だね。ところでもうじき麓だけど話し足らないなぁ。一緒に飲みながら話したいね。うちに泊まって飲み明かそうよ。肴は俺作るよ。日本酒好きなんだよね。ヒロさんの口に合う酒ヤマヤにあるかなぁ。ヤマヤって安売りのね。ヒロさんのところは全国から差し入れというか名酒が届くんだろ。今度一本横流ししてよ」
「一本と言わず何本でもいいですよ。ぜひうちにも来てくださいよ。嫁の雅子も喜びますよ。しかし今日は無理。宮内庁の連中が麓に迎えに来ちゃってるんでね。近々メールします。じゃ、ばいば〜い」


以上今年のエイプリルフール話でした〜♪
最後まで読んでくれて、ありがとさ〜ん(*´ω`)

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