■森友理事長「学校開設を」 教育勅語暗唱「どこが悪い」
(朝日新聞デジタル - 03月09日 15:49)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=4469510
教育勅語は明治大帝が出されたもので、内容としては現在の目から見ても、一部を除いてそれほど突飛なものではない。しかし戦後には廃止になっている。それを改めてこれを復活するとなると、一つ問題がある。
今上天皇様のご尊名において『勅語』を出すのか?ということである。
今上天皇様はお言葉を述べられても、『勅語』などくだされたことはない。なぜなら天皇様に政治に関する権能は無いからだ。よって学校教育法等の各種教育法令に関わり、何らかの拘束力を持つであろう規範たる『教育勅語』を今上天皇様が出す訳にはいかないのだ。
そして天皇様が与えてくださらない以上、それはそもそも『勅語』ではないのだ。
一方で明治大帝の『勅語』としてそのまま復活させるとしても、憲法98条が立ちはだかる。
『この憲法は、国の最高法規であつて、その条規に反する法律、命令、詔勅及び国務に関するその他の行為の全部又は一部は、その効力を有しない。 』
天皇様に政治に関する権能が無く、教育勅語が教育政策に対して大きな影響を与える以上、明治大帝の勅語もまた現行憲法下では効力を有しえないと考えるべきであろう。また『一旦緩急アレハ義勇公ニ奉シ以テ天壌無窮ノ皇運ヲ扶翼スヘシ』という項目が現行憲法に反するという意見も多く出てくるであろう。
ゆえに『勅語』としての復活は不可能であると考えられる。
もちろん国会が、教育勅語を『勅語』ではなく、内容のみを物真似した単なる教育政策方針として立法を行うなら可能ではあろう。だが、既にそれは『勅語』ではなく民意の結果のスローガンでしかないのである。
おわり
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