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2017年03月05日01:41

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奴、来たる

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去る2/28のこと。

埠頭で夕日を眺めていると・・・

俄かに大気、澱み始め、瘴気、濃くなる。

この…貧乏神がキングボンビーに変貌する直前の如き凶兆…奴か!

次の刹那、背後に殺気。

私&青子「うぉおおおおおおおおおおおおおお!!」

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青子「流派・東方不敗は!」

私「王者の風よ!」

青子「全新!!」

私「系裂!!」

青子&私「天破侠乱!!」

青子&私「見よ!!!!東方は紅く燃えている!!!!!!」

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※知らない人の為に



30代男子の社交辞令を済ませた後、埠頭に落ちている釣り針、糸、棒切れ、餌を拾い集め、簡単な釣りを楽しむ。

引き潮である上、魚影の欠片すら見えない状況で何ら釣れようはずもないのだが、

奴の域の太公望ともなると、釣果の有無など二の次であり、自然と向き合い、心を保ちつつ、委ねる…水面に漂う海藻が如き調和…自然との一体化…その嗜みに価値を見出しているのだろうと思える。

奴の背中に無為自然を見る。


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暫し無為な時間を過ごした後、奴が竿を折り、呟いた。

青子「甘いものを腹いっぱい食べたい。」

この時間帯に加古川で甘いものを存分に食えるところということで、ショッピングモール内の甘味屋へ。

空腹を満たしたいという要望であったので、ジャンボパフェをオーダー。

奴は夏場にアイスコーヒーを飲むようにそれに平らげ、一服。

見ていて胸焼けを起こした私が手洗いに向かい、戻った時には煙のように姿を消していた。

伝票と空のグラスを残して。

会計を済ませ、私は家路についた。

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