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2017年01月22日23:45

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アメリカでのある話

アメリカでのある話。スラム街に済む12〜16歳の少年200人が25年後どうなっているか、ある大学が追跡調査を行った。大学院生たちは、少年たちの荒れた環境から200人中、196人が刑務所に入るだろうと予測した。

ところが、25年後、探し出した180人のうち、刑務所に入ったことのある者は、僅か6人。174人に「なぜ道を踏み外さなかったのか?」と尋ねると、彼らは口々に一人の女性教師の名を挙げた。

そこで大学側は、既にリタイアしている元教師を尋ね、追跡調査の結果を伝えた。すると、彼女は驚きもせずにこう言った。「方策なんて、何もないわ。ただ、生徒たちを心から愛しただけよ」と。

人のモラルの低下や問題行動は、道徳心の欠如ではなく、自尊心が抱けないことにあるのではないかと。自尊心を抱くことが、そう簡単ではない社会が、そこにあることが透けて見えてくる。

いくら「親や教師を敬え」「人の悪口は言うな」「勉強をしないと人生落ちこぼれるぞ」と道徳教育(まがいのこと)を詰め込んだところで、目の前の子供たちに思いを込めて向き合えない大人たちの声は、まったく心に響かない。

愛によって自尊心が生まれれば、自然と道徳心も身に着いてくる。だから「伝える」必要はないのだと。ただ愛のまま「在る」だけで良いと。僕は本当にそうなのだと思った。
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