クリスマスは謗法か？

【クリスマス・ハロウインは謗法か？】
季節がら、このような話題が出てくるともいますが、私見を述べさせて頂きます。

まずこの問題を端的に「謗法か？」と問いますと妙教の記事、また英文の記事を見ましても「クリスマスを祝うことは謗法である」と記載されています。

ここで見落としてはいけないのは「祝う」という言葉であります。
これは自分が「主体」となり祝うことであり、初信の法華講員は例外として、およそ真面な日蓮正宗の信徒が自分の家に友人を呼びクリスマスを祝うということはないでしょう。

ほとんどの場合よく質問に出るのは「客体」としてということです。つまり友人からクリスマス・パーティーに招待されたり、職場で招待されたり、未入信の恋人からクリスマス・ディナーに招待されたりしたときです。

また子供さんのおられる家庭では、子供さんが近所の友達から招待された時などに親が返事に困る、という場合ではないでしょうか？

日寛上人は文段608ｐにこのように仰せです。

「常に心に折伏を忘れて四箇の明言を思わずんば、心が謗法になるなり。口に折伏を言わずんば、口が謗法に同ずるなり。手に数珠を持ちて本尊に向かわずんば、身が謗法に同ずるなり」と御指南されています。

ようするにクリスマス・パーティーに招待されようが、旅行先で邪宗の神社・仏閣を訪れようが、その人間に「謗法厳戒・破邪顕正の身口意の三業」が備わっていれば、別に問題はないということです。

子供さんのおられるご家庭の方はそのことを子供さんに良く説明され「讃美歌などキリストを賛美するようなことはしないように」と納得させ参加させることであります。

旅行業の方は否応でもお客に神社・仏閣を案内するでしょう。

またあなたが海外旅行に行けば、そこにアジアでは小乗仏教の建造物があります。欧米には教会があるでしょう。インドに行けばヒンズー教の史跡があるでしょう。イスラーム教しかりです。

あなたが大工さんで邪宗のお寺の普請を頼まれたらどういたしますか？　日蓮正宗だからという理由で拒否しますか？

日蓮正宗の所化さんが大聖人様所縁の史跡を巡り、鎌倉や延暦寺を見学することも、あなたは謗法であると反対致しますか？

あなたの子供さんにも邪宗だからという理由で拒否いたしますか？
このような極論の親の下に育った子供は「日蓮正宗以外は何も知らない世間知らず」という事になってしまうのではないでしょうか？

繰り返します。

【その人間に「謗法厳戒・破邪顕正の身口意の三業」が備わっていれば、別に問題はないということです。】

以上ですが、ま、ジャパンのクリスマスなどは宗教色などは一切なく、ただクリスマスに引っかけて商売人は物を売る、一般人はそれに乗っかり遊ぶ、ということであります。あまり神経質になる必要はあるまい。

昨年、私は自治会の【老人会】に誘われてクリスマス・パーティーに参加しましたが、コーヒーを飲みながらケーキを食べ、ビンゴゲームをしただけのパーティーでしたよ。日本のクリスマスなんてのは所詮この程度であります。

７５歳上で、余りにも本格派のご老人たちばかりでしたので、今年は参加致しません。笑　ーまだ１０年早いです。ｱﾊﾊ

以上
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参考資料
暁鐘「質問会集」６３ｐ
文段　６０８ｐ