◆１０月１１日◆

１０月１１日

自制心

　私たちの第一の目的は自制心をつちかうことである。

12のステップと12の伝統　119ページ

　仕事に向かう車の中を、私は内省の場にしている。ある日、いつものように車の中で、ソブラエティを得てから自分がどのぐらい成長したか点検を始めた。そしてその結果に不愉快になった。職場で日が経てば、このような不愉快な考え方も消えるものと思っていたのに、期待はずれの連続で、不満は募り、自分の中でプレッシャーは増すばかりだった。

　職場に着くと、休憩室に引きこもり、これからの時間をどうやって過ごしたらよいのか自分に問いかけてみた。今までは、物事がうまくいかないと、本能的に仕返しをしようという気持ちが起こった。けれどもＡＡプログラムを生きようとした時間をわずかでも持ったおかげで、一歩下がり、自分自身を見つめてみることを学んでいた。まだ自分が望んでいたような人間にはなっていなかったが、昔のように反応すべきでないことは既に学んでいた。あの昔の行動パターンから自分に残されたものは、悲しみと痛みだけだった。職場の自分の持ち場に戻った私は、その日に前進するチャンスを与えてくれた神に感謝しながら、その日に残された時間を豊かなものにしようと心に決めた。

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「今日を新たに」　2004年5月31日　翻訳改訂版発行
ＡＡ日本ゼネラルサービスオフィス（ＪＳＯ）発行

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１０月１１日

　私は良いスポンサーだろうか？　新しいメンバーをミーティングに案内することで、私の責任は終わったと思ってはいないだろうか？　あるいはその新しい仲間がＡＡの良いメンバーになるまで、またはその人にとって適切な私以外のスポンサーと出会うまで、彼に気を配ることが私の仕事と思っているだろうか？　もしその人がミーティングに来ないことがあれば、私は「彼は自分でやるしかない。もし望まないなら私にできることは何もないだろう」と言わないだろうか？　あるいはその人を訪れて、来られなかった理由があったのか、それともＡＡに来るのが嫌なのかを知ろうとするだろうか？　私にできる援助があるかどうか心を配る姿勢があるだろうか？

　私は良いスポンサーか？

黙想

「まず兄弟と和解しなさい。それから神に向かって捧げものをするがよい」まず私は他の人々と公正な関係に立たねばならない。それから神と正しい関係になれるのだ。誰かに対して恨みを抱くとき、そしてその恨みがとても根深いものと知るとき、解決するための建設的な実践を決断しなければならない。恨みを持つその人のために祈ること。その人を神のみ手に預け、神がその人に生きる道を示して下さるよう祈ることだ。「人が“私は神を愛します”と口で言って兄弟を憎むなら、その人は嘘つきである。なぜならその人は目に見える兄弟を愛せないのだから、どうやって目に見えない神を愛することができようか？」

祈り

　神様、私が嫌いな人の中によいものを見ることができるように、そしてあなたがその人に、良いものをお与えになるように祈れるよう助けて下さい。

ホームカミング社　「一日二十四時間」より


※私の独り言※　「神様、私が嫌いな人の中によいものを見ることができるように、そしてあなたがその人に、良いものをお与えになるように祈れるよう助けて下さい。」この祈りは、私が愛用しているものとほとんど同じです。私は自分が好きではない人がいることを率直に認めます。けれど「嫌いだから嫌い」という態度は取らないよう心がけています。それは、よりよい生き方をしたいがためなのです。

そのために、私はその人をよりきちんとした目で見られるようまずは私のマイナスバイアスを取り除きたいと、必ずあるはずのいいところを見られるように祈ります。そしてその人にそんな資格はないと思いながらも、その人にもいいものが与えられるよう祈るよう努めています。それでその人が好きにならないまでも自分の思い込みで嫌いにならないよう、それは私ができることなのですから。

少なくとも、この人のここの点はいやだけど、こういう点は尊敬できる、と思いが変われたこともありました。私には与えられた良いものがその人にも与えられますように、祈ることはできる場合もあります。当然できない場合もあります。でも、最低限私がそのように祈れるよう祈る、ということは可能です。祈りは感謝の祈り以外にも、自分ができないことをできるようにしてください、という祈りも存在します。このように、私ができないことを祈りを通じてできるように祈っていく、私は祈りを通じて自分がよりましな自分になれるように祈っています。




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山口、ＡＡ宇部グループ　　Mike（マイク）