宝塚デビューの日

宝塚。それは謎の世界。触れてみたい、でもちょっと自分には場違い?
一度は言ってみたいけれど、なにか怖い気もする。そんな夢の花園。

　今日行ってきましたよ。例によって計画性は全くない、行き当たりばったりの強行軍ではありました。というか、計画立てて行動できない私なんだな。ぼそぼそ。

　いつかは行きたい、縁があれば、機会があれば、そう思い続けてきましたが、実際のところ漠然と考えているだけでは永遠にそんな日は来ないのだと、今更ながらに悟りまして。
　ちゃんと行動してみました。
　いやがる旦那に無理矢理息子の住んでいるところまで車を借りにいかせ(母の日にかこつけてきっと貸してくれるはず、という目論みもあり)、朝8時頃に家を出ました。

　えっとね、宝塚のチケットを取るノウハウをみてみますと。他の劇場と違って席のランク分けが結構細かいのです。SS席、S席 A席　B席とあり、お値段に差がある。
　私のように前もって計画を立てられない人にはうってつけで、「当日券」というものが必ずあり、それだと「当日B席2千円」「立ち見席千円」となっていて。それはかなりお得なのでは?と思ったのです。
　ただ、公演の人気度によっては並んでも買えない場合もあるのだとか(朝一番に並ぶ人も多いらしい)。
　実は宝塚と言ってすぐ思い浮かぶベルバラや人気のエリザベートなんかがいいな、と思ったのだけれど、そう思うのは世間も一緒で、エリザベートの時は徹夜組も出るのだとの噂ではありました。

　今大劇場で公開しているのは花組の「ミーアンドマイガール」。
　まあ、チケット取れなくてもいいや、取れなかったら宝塚近辺を観光して、尼崎のコストコにでもよって帰ればいいか、と寄ってみたのでありました。
　ちなみに、劇場入り口についたのは9時過ぎのことでした。
　開場が9時半。11時開演の列と15時開演の列があり、11時の列は長かった。スタッフの人に尋ねると、多分11時の列でもなにかしらのチケットは買えると思うけれど、すわれるかどうかは微妙、との返事。確実性を狙い15時の列へ。
　B席をゲット。たぶん、だけど、11時からのでも大丈夫だったような気もする。
　まあ、こんな風に日曜日にこの時間帯に並んでチケットをゲットできるのは、ついていた、ってことのようです。
　ちなみに、ゴールデン期間中、学生割引で1500円割引のサービスも行われていました。チケットに関しては思ったよりも安く買えてラッキー。

　
　さて、開演までにずいぶん時間がありましたので、いったん外に出て食事をしたのですが、歩いていると、一目で宝塚の出演者、とわかる出で立ちの人を途中で何人か目撃しました。入り待ちをしているファンの集団がお手紙を手渡している光景も。
　残念ながら、お顔をのぞいても誰が誰かわからず、遠巻きに眺めその場を後にしたのでした。

　劇場の中での食事は高いはず、と思い外うどんだったのですが、戻ってみると、高級和食や高級デザートもおいてはあるけれど、価格帯の低いカフェテリアもあるし、他の劇場と違って、ここ宝塚大劇場では持ち込みで飲食しても許されるようで、パンやおにぎりを食べているグループもちらほらみかけたのでした。椅子やソファも至る所に設置されているので、私たちもテラスの日陰でポットのコーヒー(これだけ準備していた)を飲みながら読書で時間つぶし。
　売店ものぞいてみましたが、今回は何も買わず。
　
　実は、私たちの結婚式はなぜか宝塚ホテルだったので、当時の引き出物のバームクーヘンが懐かしくちょっと買ってみたい気がしましたが、我慢しました。

　パンフレットは千円で、これだけ購入。


　そして開演。

　私たちの席は2階の一番後ろ。真ん中の場所が取れましたので、全体はよく見渡すことが出来ました。ただお顔の方は、コンタクトをしてもやはり識別できず。
　両隣の方は、オベラグラス持参で一生懸命みていらっしゃいました。
　オペラグラスは、私たちは借りませんでしたが、5500円で貸し出し可。5千円は保証金で、返却時にお金が戻ってくるシステムだそうです。

　まあ、お顔は後でパンフレットで確認すればいいか、とまだコアなファンでない私は思いましたが、ごひいきさんがいるのなら必需品かも、ですね。


　イギリスの貴族社会が舞台のミーアンドマイガール。内容はあくまで軽く、明るく、ハッピーコメディで楽しかったです。
　客席を巻き込んでのうたと踊り、タップダンスも見応えがあり、気持ちよくみることが出来ました。

　つかの間の夢の世界。楽しんで満足しました。

　一緒だったのがあまり感心の無い旦那だったので、共感相手のいないのはちょっと寂しく、次回は娘と一緒に来て、食後のデザートも楽しんで、優雅な気持ちで過ごしたいかな、と思いました。

　また無理してでも行ってみたい、そう思いました。

　あ、お着物観劇の方何人かおみかけしました。粋な着物姿にハット。スカーフを巻いたりなんかして、あんな風におしゃれに着こなせるのはいいですねえ。
いつか私も?