石原慎太郎の雑感

何の故事だったかは忘れたけれど、とある君主が何の気なしに『○○してーなぁ』と言ったのを、賢臣が聞きとがめて『主君が望みを言ったら　家臣はその意を汲んで行動する（だから　家臣の前で軽々しく　望みを言うな）』と説教した…というのがあった。

石原氏が発言訂正、地下利用案「私が言った」　豊洲市場
http://news.livedoor.com/article/detail/12032684/

あの当時の石原の専制君主っぷりでは、「検討してくれ」と言われた部下が、検討だけで済ませられたはずもない。まぁ「何かあったときの対処用」と理由づけしているけれど、どう考えても後付だろうと。

地下空間「汚染確認時重機で作業する目的」
http://news.livedoor.com/article/detail/12034889/

石原にしてみれば飽くまで「部下が勝手にやったこと」なんだろうけれど、都庁をそういう風土にしてしまった石原慎太郎の有り様は、流行りの言い回しで言うと「不徳の致すところ」であっただろうと。

都知事選の敗北で求心力を失っていた石原伸晃。父・慎太郎が豊洲問題に関わっていたことによって、さらに立場が弱まっただろうか。もっとも、元々が慎太郎の七光で得ていた地位なわけで、慎太郎のせいで失ったとしても、それは致し方ないことではあるけれど。

むしろ気の毒なのは、ワイドショーで仕事を持っている石原良純だろうか。「厚化粧」云々のときには『ウチの親父の口が悪くてスミマセン』とネタに出来ていたけれど、豊洲は迂闊にネタにできないような問題なわけで、この問題を扱っている時は、良純は出演ＮＧにせざるを得ないだろう。しかし、豊洲は後から後から新しい話題が出てきて、終わりが一向に見えない。本人は全然悪くないのに、ワイドショーに復帰する目処が立たないというは、さすがに可哀相と言わざるをえない。