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2016年08月11日18:30

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劇場版動物戦隊ジュウオウジャー&仮面ライダーゴースト

『劇場版 動物戦隊ジュウオウジャー ドキドキサーカスパニック!』


動物に扮した人間たちの曲芸という触れ込みで実はジューマンたちが運営しているサーカス団の存在を知った大和と居候一同、さっそく揃って見物に。ところがサーカスを楽しんでいた最中、いきなりテントが自称宇宙サーカス団団長ドミドルに占拠されてしまう。
 ドミドルは観客の子供たちとサーカス団員を拉致、サーカス一座の少年ペルルから奪ったキューブコンドルを使ってジュウオウジャーをも撃破。みっちゃんに助けられた大和は人質救出の作戦を練る…

約40分という本編一話分よりは長いが劇場版としては短すぎる時間枠で本編より濃密な展開をいかにテンポよく進めるか、その編集の妙には毎度関心させられる。テレビサイズで毎週見ている巨大戦も劇場では迫力もひとしお。

仲間のピンチだというのにその場で助けになれなかったことで落ち込むみっちゃんがかわいい(皆でサーカスに行くのに仲間外れにされたことは気にしてないのか、気づいてないのかw)。

クライマックスでは、人質組のジュウオウジャーたちがサーカス団員と人間の子供たちと一緒に例の決め台詞。タスク役の渡邉剣さんはこのシーンではじめてこの台詞を言った由。

 劇中でサーカスでのパフォーマンスを見せるのはポップサーカス所属の実際のプロ。ペルル役はスーツ・声ともベテラン舞台女優の笹野鈴々音さん(特撮は初めてということですでに何度もテレビ本編ジュウオウジャーのエキストラになったことがある子役さんを現場で「師匠」と呼んでいた由)、最近の特撮は本当に脇にいたるまで手を抜かないなあ…あ、レオ役の南羽翔平さん、本当に一輪車乗れるんだ。

あと、巨大戦で背景のビルの一つに「スナックゴン」の看板があったり、エンディングでのダースシーンにチケットくんやゲキレンのお師匠様方が紛れ込んでいたりとやたら細かい所に旧戦隊へのオマージュを仕込んでいるのも本作の特長、未発見分を改めて探すには円盤のお世話になる必要がありそう…

『劇場版 仮面ライダーゴースト 100の眼魂とゴースト運命の瞬間』

カノンの誕生を祝う大天空寺一同、祝いの御馳走を頬張る面々(なぜか一人だけはパックのたこ焼きw)。しかし、タケルは座を一緒に共にしながら、一緒に食べられない我が身を寂しく思っていた。そこに現れる一群の乱入者。三人のライダーの奮戦空しくさらわれるアラン。後を追おうとするユルセンとカノンに巻き込まれ、タケル、御成、あかり、マコトらも異世界にとばされることに…

タケル、御成。あかりらがたどり着いたのは英雄偉人たちがそれぞれの個性を発揮しながら暮らす町。宮本武蔵や卑弥呼らおなじみの顔触れもいたが彼らはアイコンだった時の記憶を持っていなかった。

そしてその頃、マコトは生き別れの父親と、アランは死んだはずの兄アルゴスとそれぞれ再会していた…

夏休み映画というより完全にお盆映画w 主人公も敵ボスも死人だし、テレビ本編ではアイコンのままの英雄偉人たちも体をともなって帰ってくる。一応テレビ本編ともリンクしているはずだがマコト兄ちゃんがディープスペクター使いこなしているのに仙人が正体不明のままと時系列不明(というか仙人、この映画で一番の悪役だったりする)。

英雄偉人たちが暮らす町というのは、自分が歴史上の英雄偉人だと思い込んでいる人たちが集まった町でもあるわけで、その賑わいを見ていると『まぼろしの市街戦』を思い出す。…ところでフーディニさんがいくらサーカス出身だったといっても一輪車でジェグリングというのはちょっと違うようなw あと、妙にかわいい女武将がいたけど後で資料調べたら、どうやら武田信玄公だったらしい。

宮本武蔵役は唐橋充さん…敵幹部候補から始まった東映特撮キャリア、サッカー場の一観客まで下がったと思ったら一気に出世。卑弥呼役はメレ様こと平田祐香さん、ホットパンツでセグウェィに乗ったり扇子片手に大立ち回りをこなしたりと妙にアクティブな卑弥呼様(役作りに歴代の卑弥呼を観たそうだけど岩下志麻さんとか高峰三枝子さんとか吉永小百合さんとか参考になったのだろうか)。

アルゴスが変身するのは仮面ライダーダークゴースト、その完全体を見て、まさにアルゴスだと納得。「ア」の字縛りの名前の家族という設定からよくもこんなぴったりの名前を見つけてきたもの(しかもその姿は東映テレビ特撮最初の怪物へのオマージュにもなっている)。

冒頭のパーティーシーンでのタケルの懊悩とクライマックスでタケル自身が出した答え(それはアルゴスがたどり着けなかった答えでもある)、そしてラストシーンと綺麗にかみ合ってゴースト劇場版、三作目にしてようやく形が整った感がある。

しかし、第1作では一番の見せ場が「笑いながら怒る男」vs「小森のおばちゃま」対決(それってライダー映画としてどうよw)、第2作では伝説の1号ライダーにみんな持っていかれ、第3作でも英雄偉人たちのカオスぶりにすっかり喰われてしまいと劇場版でのゴースト、本当に影が薄いライダーである(まあ、幽霊だからしかたない)

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