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2016年07月16日01:47

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水のこわさ、水のありがたさ

集中豪雨でハマスタに大規模な浸水 オールスター前夜祭の観客が生々しい現地の様子をツイート
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=128&from=diary&id=4095802

 今日ほど、雨が恋しいと思ったことはないが 今日ほど、水は やはりこわい と実感された日はなかった。

 利根川水系には縁のない、道志川水系の住人だが 正直、上水道がうまいと思ったことはない。

 一番、うまいと感じたのは、四国山脈の伏流水で”うちぬき水”という清冷な地下水が、岩盤の下から豊富に湧き出す地形に暮らした頃。水道代が要らなかった。

 しかし、島国四国では、ダムの渇水は毎年のように報じられていた。

 ダムが多すぎるからなのか、工業用水と農業用水と生活用水の「分水」がうまくいかないからなのか、そこは子供にはよく分からなったが。

 長じて、琵琶湖疎水に頼り、毎年 黴臭さが話題に上る、大学時代を京都で6年間を過ごした。

しかし、ここでも 地下水に恵まれるところでは、うまい豆腐や 茶の湯には、苦労しなかった。

 京都盆地は、水の上に盆を乗せたような地形で、1000年もの間の首都を支えてきたからだ。

 それでも、地下水のくみ上げすぎか、近代建築物や人口の増加のせいか、地下水脈は枯れるところが多いと聞いていた。

 奇しくも、京都市周辺には、大きなダム水源はなかったが。

滋賀県の”巨大水がめ”のおかげで、オレの棲んでいた頃は、渇水の心配は聞かなかった。

 それでも、嵐山の渡月橋が水没するほどの集中豪雨があった年は、水を はけようにも、木津・鴨・宇治(淀川上流)の3本しか、巨大河川がない事を知って、”いつ水浸しになってもおかしくないな”と思った。

 都市流域の治水が、大規模水害をもたらすことは 先の、小貝川・鬼怒川堤防の決壊、大氾濫でも記憶に新しい。

 首都圏では、昨日のような 短時間の記録的集中豪雨でも、地下大水道を流すことで水はけが戻るように工事済みだから、過去の江戸大水害のような事は起きなくなっている。

 ”飲める水が、豊富に使える”ことを、ありがたいと思いながらも、時には干ばつに見舞われ、”多すぎる水のこわさ”を知っている、日本ならではの急峻な地形を知るにつけ、ダムが果たす役割について、今一度 考えてみたいと思った。
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