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2016年07月21日11:54

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マワリミチ 第三部 飛躍編80

マワリミチは小説です。新しくマイミクになった方が本当の日記と

勘違いされることがありますので、予めお断りしておきます。予備校講師という

アウトローな人間の不器用な生き方をほぼ実話に沿って描きました。主人公、

ディスレクシアの元予備校講師川口民雄が元同僚、ADHDの並木義江とともに、

大検予備校を解雇になりました。二部では苦しみながら、なんとか生きる

手段を見つけました。今度はそれをどう発展させるか、考えながら、

第三部が始まります。飛躍編:「本文」

セミナーの最中、会場は盛況だ。

田口女史
「教材について、ああ、言っているわ。なかなか話、うまいじゃない」

並木
「これで、申込が増えるといいですね」

田口女史
「一声で、半分ぐらい受講してくれると、介護福祉士講座は採算が取れるの。これしかないな」

並木
「田中課長は会場に入っていますか」

田口女史
「さっき後ろの席に座って居たわ。生き残りに必死だからね」

並木
「参加者の表情は真面目で、真剣さが伝わってきます。これで受講を決めて欲しいわ」

田口女史
「だんだん、盛り上がってきました。講師しだいかな」

並木
「終わり近くなったら、中へ入っていいですかね」

田口女史
「いいでしょう。こっちはスタッフだから」








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