6月19日
「AAの再生」
こういうものがAAでの再生の逆説である。完全な敗北と弱さから生まれる強さ、古い生き方を捨てることが新しい生き方を見出す条件となること等である。
AA成年に達する 67-68ページ
ジョン・バーリコーンに何千回も打ちのめされても、敗北を認める気にはなれなかった。自分の「敵である仲間」に打ち勝つことは私の道徳的な義務であると、長い間固く信じていたからだった。初めてAAのミーティングに出たとき、病気への敗北を認めても構わないのだという感じをつかんだ。病気は私の「道徳的性格」とはまったく関係のないものだった。AAの扉を開けたとき、大きな愛が存在する中に自分がいることを本能的に感じ取った。自分を愛することはよいことで正しいことだと、自然と気付いていた。それは神が意図することだった。あのときのあの感じが、自分を自ら縛り付けていた考えから解放してくれた。私は感謝している。
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「今日を新たに」 2004年5月31日 翻訳改訂版発行
AA日本ゼネラルサービスオフィス(JSO)発行
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6月19日
私たちは今日一日を選択して生きている。一つには狂気と死に導く道を選ぶことができる。忘れてはならないことは、次の酩酊は最後のものかもしれないということである。他の一つは健康と幸せ、そして有意義な人生に導く道である。選択は、日々私たちの手の内にある。神は私たちにとって幸せな道を選ぶよう望んでおられる。
今日、私は自分の生き方を選んだのか?
黙想
人にとって本当の仕事は、スピリチュアル(霊的)に成長することである。この仕事をするためには真摯に良いものを求め続ける道を歩まねばならない。良い宝を熱心に求める人々には隠された霊的な驚異が具現される。一歩一歩、導かれるままに、神の意志に従い、霊的に高められていく。物質に価値を置く仕事は、本物の生命の仕事の次に来るべきものである。私が最も執着しているものは、私の霊的気づきの鍵となる。
祈り
霊的成長の道を歩ませてください。このことが私の第一の仕事となりますように。
ホームカミング社 「一日二十四時間」より
※私の独り言※ AAで教えてもらったもっとも大きなことは、「弱さを認めることで強さが生まれる」ということです。もちろん、人間ですから完全な強さはないにしても、「これぐらいの強さ」は当然持っているだろう、と私は考えていました。でも、完全な無力を認めることから、中途半端な無力からは得られない出発ができました。
私は、自分が思ってもいない、望んでもいない方向へとずっと押しやられてきたと感じてきました。それがなんと、選択することができるようになったのです。飲酒から解放されてから、ある程度時間はかかりましたが、自分が向かう方向を選ぶことができるようになってきたのです。いつもいつも正しい方向へと向かえるようになったわけではありませんが、以前の自分が何もできずに押し流される、ということからは解放されました。
AAのスラングには、多くの知恵が詰まっています。あるメンバーが「知識ばかりで頭が悪いやつは大勢いる。実際に使ってみて役に立つのが知恵だ。本当の知恵を身につけるのが大切なんだ」と言っていましたが、ぱっと見には役に立ちそうにないスラングが、実際には大きな役に立つことがしょっちゅうあります。それが一見通常の常識と外れていたりして、逆説と言われたりするのでしょう。
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山口、AA宇部グループ Mike(マイク)
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