◆６月２０日◆

６月２０日

恐れからの解放

　恐れを取り除くには二つの段階がある。まず、とにかく可能な限り恐れからの解放を試みることである。次に、それでも取り除けなかった恐れに対しては、勇気といさぎよさを持って前向きに対処することである。

ビルはこう思う　61

　私の決定は、ほとんどすべてが不安に基づいたものだった。かつてはアルコールの力を借りて人生に気楽に向き合っていたが、もはや不安の代用としての効果をアルコールに求めることはできなくなっていた。私にとってＡＡからの最も偉大な贈り物とは、神の助けを借りて行動を起こす勇気が与えられたことだった。ソブラエティを得て５年後に、いくつもの厳しい不安に向き合わなければならなくなったが、神は手助けしてくれる人を与えてくれた。そして12のステップを実践しながら、私は今、自分が望むような完成された人間に近づきつつある。そのことに私は心の奥底から感謝している。

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「今日を新たに」　2004年5月31日　翻訳改訂版発行
ＡＡ日本ゼネラルサービスオフィス（ＪＳＯ）発行

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６月２０日

　時期が来たらＡＡメッセージを他の人に運ぶための準備と情熱が必要である。自分自身のためだけではない目的を持って生きていきたい。私の存在が無価値な日はないのだ。このプログラムから計り知れないほど多くのものを受け取り始めている今、私は新しい今日一日を意味あるものとする目的と、その方向へのしっかりとしたビジョンを持たなければならない。この与えられた人生を目的もなくただ滑っていくのではなく、しっかりとした目的を持ったものにしよう。自分の世界だけにとどまるのではなく、より広い何かのために、目的を持って生きたい。

　今日一日、私の目的とするものは何か？

黙想

　信頼の目を持って神の目を意識するとき、それはこの物質社会の中で神の力を表すことになる。人の不信仰ゆえに神の力は具現されない。人の信仰への応答として、神はその人の人格に奇跡を行われる。人格が良いものへと変わることは奇跡であり、それは神の全能に対する揺るぎない信仰に基づいたものの結果である。しかし信仰がなければ、神の力がその人格に働かれることはできない。神は信仰によってのみ意識できるものであり、この意識は人の生き方に偉大な変化をもたらす。

祈り

　信仰の目を持ってあなたを意識させてください。この意識が私を良いものに変えていきますように。

ホームカミング社　「一日二十四時間」より


※私の独り言※　「おそれ」と一言で言われていることには、いろいろなものが含まれているように思います。文字通り恐怖が含まれるのはもちろん、不安、心配、「〜なるのではないか？」、他の人の目を気にすること、それに言い訳も入るのではないでしょうか。

私は、おそれとして一番分かりやすい性質としては「確信が持てないこと」と性格づけています。つまり、いつものように反対の意味を持つ言葉を挙げれば、「信仰」がその一つとなるでしょう。私がそれなりにおそれから解放される方法として覚えたのは、「あれこれ考えずに、とにかくやってみること」でした。結果がどうなるかを心配していたら、取りかかれません。とにかくやってみることで、その結果はお任せすること、それで恐れから解放されました。

今では、私はおそれの反対は「信仰」だと思っています。ＡＡを信じること、ハイヤー・パワーへの信仰、それが柱となってくれています。その柱があることによって、おそれから行動できないということはなくなってきています。「すべてのことには、意味がないものはない」という確信も、おそれを解決する助けとなってくれています。そしてまた、他のまだ苦しんでいるアルコホーリクのために活動することもおそれを排除する助けとなってくれているのです。



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山口、ＡＡ宇部グループ　　Mike（マイク）