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2016年06月19日04:50

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カナダ人義妹の思い出-タバコは体に悪いよ

縁あってアメリカに嫁ぎ、
たまたま相手がカナダ系アメリカ人で(夫本人のみアメリカ人に帰化)、
殆どの親類がカナダ人という環境にありました。

だから里帰り、といったら彼の出身地のトロント周辺でした。

トロント周辺はイスラム系移民やバミューダとかあちらからの季節移民(農業のヘルプとして数ヶ月来る人達)も多く、ダウンタウンにはエスニックレストランも結構あります。
だけど車で30分も走らせると、そこは殆ど白人の世界です。
多分一番カナダで大きいチェーンカフェのティム・ホートンズでもバイト君たちは殆ど白人の高校生。
だから、平均的人口は8−9割元々のカナダ人のみと言っていいと思います。

義妹は私よりもずっと年上だったんですが、×1で双子の子供を育てあげた人でした。ビジネス感覚のある人で、クッキーのケータリングを始め、そこからケーキ業を自宅マンションでやっていました。クッキーは地元スーパー、コーヒーショップなどで置いてもらっていて、結構な売り上げがありました。味もいいし、趣味もいいし、特注も応じるし、素晴らしい腕の持ち主でした。

ただ、そんな素晴らしい彼女にも唯一変なところがあった。
それが極端な動物愛護主義でした。
北米一番力がある、といわれる動物愛護主義団体に入っていて、寄付してましたし、演説がディナーで始まると終らない。
動物愛護主義なのに、お肉は食べるし、正直分らなかった。
動物にも人間と同じ権利がある、なんていう考え方ですから
ペット反対、盲導犬も反対、動物実験も反対。とにかく物凄く左の人でした。
そのクセ、チェーンスモーカーで一日30本くらいのタバコを吸う。

カナダはアメリカよりタバコ税が高く、もの凄く高い。
だけどその当時はまだまだアメリカより、公共で吸えるエリアは多く、甘かった。
6人の義兄弟の中で当時5人がタバコを吸っており、(アメリカ人感覚からいうと信じられない)その為ディナーで集まると窓は必ず開けて換気をしてた。


一度、義妹の運転でライブハウスに行く途中
窓締め切ったままで(開けさせてくれない!)タバコを30分吸われ、私の目が真っ赤になった。
帰りまでやられたらたまらん、と思ったので、
夫に頼んで帰りはタクシーで帰った。
あんたなあ、幾らなんでも窓開けさせないとか酷いだろーと。
彼女の言い分は私の車、私のルールよ、という事だった。
(それから彼女の車には乗らないようになった、勿論です)
私も動物なんだから、少し考慮してよと言ったけど、無駄でした。

嘘のようなホントの話なんですが、
彼女に会ったのは、この件があった夏が最後になった。
二年半後、彼女は若くして肺癌で亡くなった。
手遅れで、手術もできずでした。
双子の子供にも、「あれだけ吸ってたら当然」と面と向かって言われたそうだ。
そして、それから10年のうちにタバコを吸っていた2人の義弟が相次ぎ肺癌で亡くなった。残りの弟も癌で亡くなった。
それを見た一番下の病院勤務の義妹はすぐ止めた。

4人男兄弟はみんな亡くなってしまったけれど、
妻達はこのチェーンスモーカーの妹を除き、皆生きている。そして皆タバコを吸わない。

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