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2016年06月14日15:37

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政権批判はせこい都知事の使い込みでかき消される

松尾貴史さん、正論です。
安倍政権に危機感を持ってない人、不安はあるけど「まぁ大丈夫でしょ」と楽観的に考えてる人、何とかノミクスにまだ期待してる人はぜひ読んで下さい。
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前回の国政選挙の時の公約をもろに反故にして、約束を守らないことを「新しい判断」という言葉を繰り出して正当化しようとする姑息で狡猾な行為を、この国の多くの人々が問題視しないのは、もともと消費税自体が愛されない性質を持ったものであるからこのまやかしが成立しているように見えるのではないか。

消費税を上げる時期を延期する事の是非と、政治家が約束を破る問題とは分けて考えなければいけないのに、どうにも一緒くたのない交ぜで上手く誤魔化されてしまっている感がある。

この「新しい判断」という逃げ口上がもし通用するなら世界中の、ありとあらゆる権力者の、ありとあらゆる公約破りはこの言葉で言い逃れることができるようになってしまうではないか。
すべて「新しい判断を致しました」とうそぶけば、どこからも追及されないですんでしまう。
「新しい」という言葉の持つ前向きな印象に粉飾されて、さも真っ当なことをしているようにミスディレクションが生まれてしまっているように思えてならない。

こんな手口を、今のこの国の人々は何の抵抗もなく受け入れるのだろうか。
もちろん、消費税率が上がる抵抗感よりはマシというコントラストの希薄さが作用して受け入れているだけで、こういう手口には国民ももう少し敏感であるべきだ。

福島の原子力発電所がアンダーコントロールであると言ったり、
TPP(環太平洋パートナーシップ協定)に反対した事は一度もないと強弁したり、
リーマンショック級の一大事が起きそうだとサミットで奇妙な国内向けのメッセージを発して参加各国の首脳に怪訝に思われたり、
姑息で無責任な表現が目立っている。

野党各党から2年の延期を迫られて、自身に関わる政治日程でそこに半年さらに先延ばしして2年半という期間を表明するという、何から何までご都合主義としか取れない流れに、潜在的な批判は滞留しているのではないか、とも想像するが。

国政選挙の前には経済政策を売りにし、何とかノミクスで大風呂敷を広げ三味線を高らかにかき鳴らし、議席を獲得したら特定秘密保護法という希代の憲法を強引に作り、
その次の選挙でまたもや経済ばかりを前面に出し、議席が増えれば「戦争法」を強行採決、そしてその間、実は景気がよくなる事はなく、むしろ先進国ではジリ貧の口。

「有効求人倍率が改善している」とこれまたまやかしのようなことをいうが、労働人口全体が減ってきているから、求人の割合が増えるのは当たり前で、何とかノミクスも何本の矢も関係がない。

この国の民は飼い慣らされているのか、よほどのお人好しなのか、政権に対する批判はせこい都知事の使い込みやら元選手の薬物使用やら芸能人の引っ付いた離れたやらにかき消されて、現象としてそれほど浮上してこない。
大企業の内部留保は上がっても一般の賃金は改善されず、しかしこんな不誠実な状態でも国民の半分が支持しているという数字は(大マスコミでは)躍っている。

選挙が近くなるとまた「報道圧力」とも取られかねないが、しかし明確な証拠が残らない形のプレッシャーが蔓延するのだろうなあ。
ここ数年で、この国は気色の悪いムードが広がってしまった(あくまで個人の感想です)。

毎日新聞「松尾貴史のちょっと違和感」より
https://mobile.twitter.com/narr_lilac/status/741792421797715968

■自民、舛添氏への不信任案提出固める 辞職決断を説得
(朝日新聞デジタル - 06月14日 14:52)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=4042800
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