4月25日
新しい次元に入る
飲酒の最終段階に入ると、抵抗する意志も消え失せました。しかし、完璧な敗北を認め、AAの原理を使おうという心の準備が完全にできると、強迫観念は消え去っていき、私たちは自分で理解する神のもとでの自由という新しい次元に入っていきます。
ビルはこう思う 283
このような畏敬の念を覚える変革を遂げた人たちと一緒に生きることができ、私は非常に幸運だ。独りぼっちで、やけになって、AAのドアを開けたときには、もう私は完全にへとへとになっていて、耳にすることならすべてを何でも信じようという気持ちになっていた。そこで聞いたことの一つにこういう言葉があった。「これを最後の二日酔いにするのも、何度も何度も繰り返すのも、あなた次第だ」。はっきりこう言ってくれた人は、私よりはるかに幸せそうだった。あの敗北を認めるという考え方も気に入った。それ以来、私は解放された。「アルコールに対して無力だとしても、別に大したことじゃない」という言葉が心に届いた。頭を使っても絶対に届かない言葉だった。私は今自由であり、感謝している。
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「今日を新たに」 2004年5月31日 翻訳改訂版発行
AA日本ゼネラルサービスオフィス(JSO)発行
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4月25日
AAの効果を本で読んだからといって、また人々がそう言っているからといって私は信じることができない。参加する人々が酒を止め、ソブラエティに生き続ける姿を見て、初めて私は納得する。目の前の事実は本物だからだ。仲間の変化をこの目で見るとき、AAプログラムの素晴らしさを否定することはできない。AAについて一日中聞くことはできる。でも、信じることは別である。しかし、変化をこの目で見るとき、信じざるを得ない。Seeing is believing.
AAの効果を毎日目にしているか?
黙想
「神の恵みがあなたに与えられますように」この言葉を自分とはうまくいかない人のために、またその人自身の弱さから苦しんでいる人々に対して唱えられるように努力したい。これらの人々の上に恵みがシャワーのように降り注がれることを、心から希望して唱えよう。恵みを与えることは、神のなさることだ。必要な調整も訓練も神にお願いしよう。私にできることは、恵みをその人たちのために求めるだけである。神の仕事は神にお任せしよう。私は神に与えられた自分の仕事に専念しよう。神の恵みは私の問題を解きほぐし、望ましい生活を築かせて下さる。
祈り
神の善を求め、他の人への恵みを求めさせて下さい。あなたの恵みによって、調和、美、喜び、幸せに生きることができますように。
ホームカミング社 「一日二十四時間」より
※私の独り言※ AAに来て初めの頃聞かされた言葉ですが、今でもその通りだと思えるものがあります。「足から回復し、耳から回復し、口から回復する」という言葉です。日本独自の言い方ではないかと思えますが、惜しむらくは「目から回復する」という言葉も付け加えてもらいたいと思います。回復していっているメンバーを見ることで、どのように回復していっているかを見ることでも回復の役に立つからです。そういう意味では、「見ることは信じることだ」と言えるでしょう。
そのような人たちから、私も「アルコールに対して無力だとしても、別に大したことじゃない」ということを教えてもらいました。今では自分がアルコホーリクだとしても、それがどうした?という感じです。ちょっと不便だという程度のことでしょう。そばアレルギーの人がそばが食べられないように、少し気をつければ十分なだけです。隠れたところにあざがあるようなものではないでしょうか?
世の中の人はアル中に対して偏見を持っている、とよく言われますが、それも自分がアルコホリズムに対して偏見を持っているだけではないでしょうか?世の中の人も、偏見を持っているに違いない、という目で見るから偏見があるように思い込んでしまう面もあるのではなかろうかと思うのです。「アルコホーリクだからって、大したことじゃない!」と思えれば、自分で気にするいわゆる恐れがなくなるだけで、かなり気楽に毎日の生活を送れるようになります。そこでゆっくり神を信じることを始めても遅くはないかもしれません
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