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2016年02月13日11:58

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これだって「ダイバーシティ」

■「運動部未経験の男は使い物にならない」で議論勃発 ネット民からは「スポーツは単なる遊び」と反発の声も
(キャリコネ - 02月13日 08:40)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=210&from=diary&id=3849798

体育会系以外は使い物にならないという主張とか、それに反発する人たちの主張で、ネットの世界はずいぶんと騒々しいらしい。

サラリーマンを長いことやった人間としての率直な意見を述べるならば、「どちらの意見も正しい」ということになる。

会社という組織は、ある面では「金太郎飴」的に、同じ価値観を共有して、同じ方向を向いて一枚岩にならなければ機能しないところがある一方で、それだけだとちょっと危険な場合もある。

体育会系出身者というのは、上司から見たら「使いやすい」タイプが多い。不条理な指示であっても、文句を言わずに素直に動く。決して反抗はしない。一定のコミュ力もあって、組織の中でソツなく立ち回るノウハウみたいなものを身につけている。無難なのである。

めざすべき方向がはっきりとしていて、目標が明確なときは、こういうタイプが大勢いた方が便利である。ソルジャーは自分の考えを持つ必要はない。

しかしながら、いまのご時世みたいな、先が見えない世の中では、こういう自分の意見がない奴では困ることがある。マツコが言っているように、ある一定の年齢になって、中間管理職として自分で考えたり判断したりしなければならなくなったら、途端に途方に暮れてしまうのだ。

まあ、サラリーマンだから、課長になれば部長の指示を仰ぎ、部長になれば常務の指示を仰ぎ、常務になれば社長の指示を仰ぎ、社長になれば会長の指示を仰ぎ等々、ずっと誰かの指示を待って自分では一切モノを考えない生き方に徹することも、あるいは可能かも知れない。

でも、そういう奴ばかりだと、勤めている会社が、たとえば東芝とかシャープみたいな窮状に陥った場合、誰も「正解」を示すことができないままということになりかねない。日本の大企業は、金太郎飴的なスタイルで長年やってきたから、方向性が明確なときは強いが、先が見えない状態になると脆いのだ。

動物でも人間でも近親交配があまり行われないのは、近親交配を繰り返していると種として弱くなるからである。キリンの首が長いのは、首が短い種類のキリンが滅んで、突然変異種の首の長い種類のキリンだけが生き残ったからだと聞いたことがある。既存の環境に適応しすぎていると、環境が変化したら対応できなくなる。その場合に対応できるのは、変わりダネの異分子であったり、突然変異種である。

ダイバーシティという言葉が頻繁に使われるようになった。主として女性活用の意味で使われることが多いが、それだけではないはずである。多種多様な人材を組織内でうまく活用するということであれば、性別に限らず、出身地、人種、価値観、性癖、思想、信条等とにかく多種多様な異物を受け容れる度量を持つべきである。会社にとっては、もしかしたら、いろいろな人材を扱わなければならないことで、余計な手間やコストもかかるかもしれないが、それが将来への「保険」でもあるのだ。


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