2015-10-31_ここさけ聖地巡礼〜八丁峠

八丁峠が紅葉のピークだというので、行ってみることに。
始発で横瀬まで。西武秩父でなく横瀬で降りたのは、先日見た「心が叫びたがってるんだ」の舞台になっているから。
札所十番大慈寺や、羊山公園の牧水の滝をはじめ映画で見た町並みを回る。
あの花と比べるとちょっと地味めなスポットが多い気もする。
聖地巡礼は四十分ほどで終了しツーリングスタート。
299号を行くと遠回りなので、秩父ミューズパークを越えて行くことにする。途中、未舗装もあったがツーリング車なので問題なし。
ミューズパークはイチョウが綺麗だった。
小鹿野の街を抜けて299を西進。交通量は多いが道は広いので走りやすい。
それにしてもオートバイが多いなぁ。八丁峠に着くまで、自転車は一台しか見なかった。
志賀坂峠までは紅葉の時期としてはまだまだ。見上げる山が少し色づき始めているといった感じでもう2週間後くらいがいい感じかも。
それにしても陽がなくて寒い。
志賀坂峠から八丁峠への林道に入るさらに寒さが増す。
暖を取るために補給食を食べつつ出発。
上の方はかなり紅葉が進んでいるようだ。
勾配もそこそこあるのでゆっくりと、写真を撮りながら進む。
しかし勾配よりも辛いのは気温だ。登りなので着込んだら暑そうだし服装が難しい。
峠の北側は全体的に紅葉を楽しむならもう少し後でも良かったかも。
峠のトンネルの南側は黄色い葉が多く、落ち着いた感じ。
赤はまだ少し早いが、黄色系はピークからピーク少し過ぎ。
下りになるので益々寒くなる。
丁度お昼時なので、日窒鉱山の廃墟街の前で食事。
コンロかサーモスでも持ってくればよかったかも。
しかし寒さと、落葉の寂しい雰囲気は廃墟街の雰囲気としては悪く無い。
郵便局まで下ってもまだ寒い。オートバイの人が多く、写真を撮る順番待ちになった。
中津峡も紅葉はまだちょっと早め、それでも観光客が多く路肩に車を停めて写真を撮っている人も多い。
以前は落ちて通行止めになっていたダム湖の南側の道も修復されていた。
トンネルと鉄橋ばかりの北側と比べてこちらの方が走りやすい。北側の道をみると車もバイクも走っているのが見えるが、こっちの道を知らないのかな？
僕は、寒くて仕方ないというのに明らかに夏物のジャージの白人のローディのグループとすれ違う。白人って自転車でも山でもやたら薄着の人多いけど、やっぱり体の作りが違うんだろうなぁ
ダムの上を行けるようなので行ってみる。
ダム湖と、ループ橋、両側を見渡せる。ループ橋は高所恐怖症の僕にはとても渡れそうにない。
おまけに工事か何かで片側通行になっていたようだ。
エレベーターでダムの下に降りられるようなので自転車を置いて行ってみる。ダム自体は下から見上げるだけで特に面白味はないが、エレベーターと通路が基地っぽくて良い。
そこからはひたすら彩甲斐街道を東へ。
交通量がとても多い。途中、反射ベストを着た自転車の人を何人か見掛けた。なんでもブルベがあったそう。
大血川ドライブイン跡からの紅葉がなかなか。いずれ大血川林道も紅葉を見に行ってみたい。
三峰口駅に到着。池袋直通までかなり時間があったので、駅の裏の秩父鉄道車両公園を覗く。SLの転車台は今でも使っているようだ。時間を合わせて見に来るのも良いかもしれない。
以前、ビールを飲みながらツマミを調達できずに草餅（人気なので今日は売り切れていた）を食べた教訓から今日は紙パックのお酒とオツマミ持参。
暖かい車内で一杯やるとすぐに微睡んできて、池袋までぐっすりだった。

秩父での旅が終わる。
振り返れば遠ざかる紅葉の廃墟。
旅と呼ぶには余りに厳しく、余りに哀しい。過去に向かってのオデッセイ。
次回「大洗」。
トシは次の巡礼地に向かう。（ボトムズの予告調で）