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2015年03月30日03:56

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三代目…

最近、若い子達がしきりに三代目、三代目と話していて、やはりネットが広がったおかげで最近の若い子は情報をよく知っていて良いなぁ、さすがだなぁって聞いていたら、三代目J Soul Brothersというダンスボーカルのグループの事でした。


自分にとって三代目とは、
向島の師匠
三代目春風亭柳好
です。


価値観の違いとジェネレーションギャップをもろに感じました。


三代目春風亭柳好
「野ざらし」
私はこの作品に呪われました。
頭から離れない。


私はこの作品に日本人としてのアイデンティティーを感じました。
そして、日本人の集合的無意識に触れて懐かしい気持ちになりました。



日本人は黒人の声の倍音は出せない。
未だに日本人でバーニング・スピアのボーカル、ウィストン・ロドニーの声で歌える人に会ったことがない。
(そんな事はないという意見もあるでしょうが最終的な所でやはり違うんだよなぁ。エミネムもやはり白人の声で節回しとリリックで良くなっているし、白人で黒人の声を出すのはビガ・ランクスだなぁ。)


しかし、黒人の人は日本の演歌を歌える。
つまり、黒人は日本人の声の倍音を出すことができる。

日本人が海外に対抗できる表現は何かないかといつも考えて探していました。
答えが出ました、それは落語でした。


相撲も、今強いのは外国人なので、数十年たてばまた変わってくると思うけど、落語はまだ外国人に負けることがない文化だと感じてます。

勝ち負けではないのは解っています。

しかし、アイデンティティーは自信も含まれるので、ここは勝ち負けも重要視します。




多分、海外に行って路上で野ざらしを立って演じたら、お経とかラップとかレゲエとか聴こえると思います。
日本人がなんか歌って表現していると思い、投げ銭さえしてくれる気がします。

最初の小噺のまくらはラップ調になっていて、作品に入るとレゲエ調になって、そして最後は主人公の妄想の下ネタ。

自分の好きなリズムと節回しが一つの作品に入っている。
そして何より何故か日本を感じる。


これは、1度身体にインストールすれば日本人として日本を表現できると感じたので、覚えようと決めました。


あと、覚えるということは三代目春風亭柳好の口調になる、そうすると動かしている筋肉と呼吸が柳好師匠と一緒になります。
そうすると、自分の意識は無意識になり、肉体側から三代目春風亭柳好の意識に入れると確信しています。
だから、私はお経の代わりに毎日、毎日野ざらしを唱え続けているのです。


一席、14分37秒の作品なのですが、これを風呂以外ではイヤホンを外さず3日間聴き続けた事もありました。
この、集中修行はきつかった。

手塚治虫の火の鳥の太陽編に出でくる、海中収容所で自分では外せない犬のかぶりものをさせられ、耳元ではずっと教祖の声がテープで流れているシーンがあったけど、その時の主人公の気持ちがよくわかりました。


画像は野ざらしのリリックです。
字が汚いでしょう。
小学生の字ではないですよ(笑)
この後に清書をしたノートもあります。
最初のメモ帳です。
もともと字は汚いけど、速記プラス文字を拾うので仕方がありません。
これは集中したけど2日かかってしまった。
1秒戻し、1秒戻し文字を拾うこの作業を繰り返していると人は1秒間に2文字喋っている事がわかりました。


リリックは覚えて、今はボイスメモに録音して音階、息継ぎ、間の秒数と、声の強弱を修正しています。

自分の声をとって聴く時の恥ずかしさ…
自分はなりきっているから、しっかり録音できたと思い聴いてみるとかなりの落胆があります。
恥ずかしすぎます。
本当にきゃーって叫びたくなります。

声を使って表現している人にとってこれは通過儀礼だなと強く感じました。



三代目春風亭柳好の意識にいつかたどり着き触れたくて、毎日、毎日野ざらしを唱え続ける日々です。

次に覚えようと考えている演目作品もやはり三代目春風亭柳好「蝦蟇の油」です。



https://youtu.be/PNenxiJ7Lac

https://youtu.be/Zgyv-wOgVE8








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