彼岸は秋田八幡平温泉郷へ　銭川温泉・志張温泉元湯

平成２４年彼岸初日は実家の寺と先祖の出た秋田八幡平へ向かう。
連日の猛暑も２９度と落ち着いたようだ。墓参り後、八幡平へ向かう。
秋田八幡平温泉郷の入り口にあるのが今日最初の湯、志張温泉元湯。
数年前廃業し、元々の建物も崩壊してしまったが昔から名湯といわれ
この温泉が大好きな人が購入し昨年オープンした温泉だ。


含ゲルマニウム弱アルカリ重曹泉の文字が看板に記されている。
元々の温泉があった場所から１キロちょっと進むとたどり着いた。
宿の前にはやや鶯色をした川が流れ、周囲に軽く硫黄の香りが漂う。
スロープを渡り中へ。運よく貸し切り状態での入浴。

洗い場も木の板で湯船はヒノキ造り。湯口の反対側にパイプがあり、
余ったお湯がパイプに流れてゆく。ゲルマニウムには毒素や
老廃物の排出を促す効果があると言われているそうだ。

志張温泉元湯
源泉名　志張E泉　志張B泉　　源泉温度４４・４度
泉質　　弱アルカリ性単純泉　ｐｈ８・５　湧出量　毎分１８０リットル
成分総計３８９・３ｍｇ/１ｋｇ
源泉かけ流し　加水加温なし
効能　　うちみ、くじき、筋肉痛、関節のこわばり、慢性消化器病
料金　　４００円９時から午後７時まで
住所　　秋田県鹿角市八幡平字切留平２−４
交通　　鹿角八幡平ICから２０キロ車で２７分

お湯は飲用も可能で、暖かさの中に丸みのある味の源泉。
浴感は、源泉が体にゆっくり浸透する感じで４１度くらい。
湯船の中では白や茶色の湯花が軽く舞っていて、肌に優しい湯だ。
ゆっくり１時間を過ごす。崖や川の水をせき止めた風景を眺める。


ここから１キロほど進むと悲劇が起きたクマ牧場跡地があり、
その先にゲルマニウム含有量日本一を謳った東トロコ温泉があった。
叔母が好きだった温泉で閉鎖はさびしいものだ。
ここはお湯も熱く灯油を希釈した香りがしたものだった。

閉鎖された東トロコ温泉

最後の湯は秘湯、銭川温泉。看板が気になりいつか行きたいと思っていた。
看板伝いに坂道を下ってゆくと道路幅が３・５メートルくらいで狭い。
その先は崖なので要注意。ヘアピンカーブを曲がり崖の下に秘湯があった。

銭川温泉（ぜにかわおんせん）２つの源泉をミックス。
源泉名　銭川温泉　源泉温度５５・３度
泉質　　単純泉　　湧出量　ｐｈ表記無し
成分量　３３０・７ｍｇ/１ｋｇ

源泉名　トロコ観測井　源泉温度９１・６度
泉質　　アルカリ性単純泉　湧出量ｐｈ表記無し
成分量　４９１・４ｍｇ/１ｋｇ　
どちらも成分総計ではなく、表示されている量です。
源泉かけ流し　加水あり、加温なし
効能　　うちみ、くじき、筋肉痛、慢性消化器病など

住所　秋田県鹿角市八幡平トロコ
電話　０１８６−３１−２３３６
交通　鹿角八幡平ICから２２キロ車で３５分
料金　４００円　営業時間は電話で確認してください

男女とも内風呂一つでシャワーも源泉使用。
変形７角形の湯船にお湯がゆっくりとあふれていました。
広さは７〜８人が入れるくらいですが形が面白い。
温度は湯尻が４２度くらいでやや熱め。


透明で無味無臭のお湯。熱い分、志張温泉よりやや
湯船につかる時間は短くなるものの、湯上り後は
身体に成分が十分にしみこんでゆく気持ちの良いさらっとしたお湯でした。
おかげさまでお祭りの山車を引っ張ったため
筋肉痛になった太もも、ふくらはぎが１日で楽になりました。
２つのやさしい単純泉に感謝ですね！
川の流れや小さな可愛い滝も心を癒してくれました。