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2011年12月06日12:33

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第3回くいだおれ太郎の道頓堀太郎寄席

 花丸さん目当てに『第3回くいだおれ太郎の道頓堀太郎寄席』に行ってきました。昔の中座、くいだおれビルの地下1Fで、キャパは100人くらい?くいだおれ太郎さんが席亭を務めており、開演前は受付にでお客さんにご挨拶、開演直前からは下座付近に座られ、舞台に熱い視線を向けられておりました。

 花丸さんの1席目は「幇間腹」で、幇間(たいこもち)が若旦那に針治療の実験台にされるという趣向の遊びに付き合わされる噺。飼っている猫をしくじって蒲鉾板でお墓を作った若旦那、幇間には「まだ蒲鉾板ようけある」言うわ、置いていった分厚い財布の中は10円札と蒲鉾板が入っていたりといった(たぶん)独自のクスグリに爆笑でした。幇間の軽薄さや、針治療をしくじる若旦那の慌てっぷり、ニンが合っていました。

 2席目は相撲のタニマチで身を崩した旦那と相撲取りの噺「幸助餅」で、終盤のホロリとする場面では客席からすすり泣く声も。泣けるだけでなく、幸助(旦那)と雷(相撲取り)の身長差を使ったクスグリなど、花丸さん独自の味付けも素晴らしく、何度観ても楽しめる絶品!ラストの晴れ渡る空を感じさせる爽快さは多くの人に味わって欲しいです。

 生寿さんは細目なんですが、「手水廻し」では目をくりっと見開き、師匠である生喬さんに稽古をつけてもらったんだなぁと考えながら観ていました。

 春蝶さんの「紙入れ」はニンが合っている艶噺で、こってりした顔芸に爆笑でした。わりと頻繁に解説が入るのが、ちょっとリズムがなり、気になりましたが。米團治さんの話とか、要るのかなぁ。

 生喬さんの「豊竹屋」で、浄瑠璃好きの豊竹屋節右衛門が日常のあれこれを義太夫語りする噺で、義太夫っぽい語りと表情に爆笑。口三味線で合いの手を入れる花梨胴八が出てきてから、さらに可笑しさが増し、ただただ爆笑し続けでした。

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平成23年12月5日
『第3回くいだおれ太郎の道頓堀太郎寄席』@道頓堀ZAZA POCKET‘S

番組

1.笑福亭生寿「手水廻し」
2.桂春蝶「紙入れ」
3.林家花丸「幇間腹」
仲入り
4.笑福亭生喬「豊竹屋」
5.林家花丸「幸助餅」
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