オースン・スコット・カードの 「エンダーズ・シャドウ」
パリッパリの SFなので、だめな人はだめでしょうけど、機会があったらどうぞ。
あ、でも、これを読む前に同じ作者の 「エンダーのゲーム」 を読んでからのほうがいいかもしれません。「ゲーム」 のほうが先に書かれ、そこに出てくる、主人公ではない少年の立場から描かれたのが、「シャドウ」 なので。
千回は読んでいるのですが、今日、改めて引っかかった文がありました。
<blockquote>「私見だが、自殺はかならずしも命を絶つことが目的とはかぎらない」
「では、なにが目的なんです?」
「力のない人間が見つけたゆいいつの方法さ。おのれの恥辱からみんなの目をそらすためのね。目的は死ぬことではなく、隠れることなんだ」
「アダムとイヴが神から姿を隠したように」
「なぜならふたりは裸だったから」
「情けない。思いだしてほしいものだわ。だれだって裸だということを。姿を隠したい思いはだれだっておなじ。それでも人生はすばらしいものです。断ち切ってはいけないわ」</blockquote>
なんだか月が小さくなる時期は気が弱くなる。
手探りで自分の心に潜っているようだ。
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