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2024年03月15日14:08

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埼玉回游

またやっちまった!

こないだの日曜の晩、飲んで帰ったときにスマホを紛失しちまった。

携帯を鳴らしても、電波の圏外という無機質な声が返ってくる。

あのときのトホホ感というのはなんというか、、筆舌に尽くしがたいものがある。

でも、なんとかなるもんだね。

カミさんが調べてくれたタクシー会社の電話番号にかけたら一発回答だった。

携帯の落し物の報告を受けてます。浦和駅西口の交番に届けてあります、だと!

やったぜ、ベイビー!


その晩は遅かったので、翌日の朝、交番に行くことにした。

で、布団に入ったんだけど。。

いつも傍らに置いているスマホがないとどうもね、気分が落ち込んだ。

で、見たことのない映画のポスターなんかが脳裏に浮かんできた。

なんかね、この映画のタイトル、キャッチィなんだよ。

見たことのある人はいる? どんなもんなんですかね、この北川景子の映画?

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で、翌朝、西口のポリボックスに行った。そしたら、そこにいたお巡りさん3人が全員起立して大きな声でおはようございます!と挨拶してくれた。 

うわっ、すごっ、と思いつつ、おいらも元気におはようございます!と返した。

で、かくかくしかじかと状況を説明した。

そしたら、こっちが説明した通りのスマホが出てきた。

それを渡してもらって、やれやれと自転車を漕いで家に帰った。


で、朋友のろまさんにLINEした。かくかくしかじか


なんでろまさんに連絡したのかというと、日曜日に付き合ってもらったから。


起点は先週の木曜日だった。

しまずよしのりさんからうちら夫婦あてに封筒が届いた。

後記:お名前を誤記しておりました。
マイミクさんからのご指摘で気がつきました。
正しい名前、しまずよしのりに訂正いたします。
しまずさん、大変失礼いたしました。

しまずさんはご近所に住む天才芸術家。自宅を美術館にしていてね。

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木彫りの作品群はそりゃあもう凄い。圧倒される

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ご本人と奥さん。 テレ東の「モヤさま」で紹介されたときの画像。

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で、うちらはその中のかわいい木彫りを買い求めた。

値段なんてあってないようなものだからね。

なんだかんだのやりとりの後、22万円で落着した。

うちらはピノちゃんと名付けている。 玄関に鎮座しているお守りみたいなもんだ。

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そんなんで、天才とのお付き合いが続いているんだよ。

今回、届いた封筒の中にはチラシが2枚。

こんなのだった。

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「今度の土日。。。私は土曜は仕事で、日曜は先約を入れちゃったわ」

「おいらは土曜は保護ネコハウスの当番だけど、日曜はフリーだ」

「行ってきて!どんな模様だったか教えてちょうだい」

「うむむ、行くのはもちろん行くけど、レポート付きかあ」

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で、ろまさんに連絡した。そしたら、日曜は大丈夫だという。やったぜ!


で、二人して行ってきたわけだ、彩の国さいたま芸術劇場。

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なんでも、大規模なリニューアル工事が終わったこけら落としの舞台だという。

「ここの舞台監督の近藤良平って知ってる?」

「知らん」

「前の監督なら知ってたんだけどな、なんていったかな、灰皿を投げる人」

「蜷川だな」

サントリー BOSS CM 宇宙人ジョーンズ 「昭和」篇



https://www.youtube.com/watch?v=FYfNMbdgl9s&pp=ygUY44Oc44K5IGNt44CB6Jy35bed5bm46ZuE



「そうそう、下の名前は出てこないけど、蜷川だ」

昔、浦和フィルハーモニーのコンサートに行った。

そのとき、ロビーには「ガラかめ」のポスターがいっぱい貼ってあったのを覚えている。

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今の彩の国さいたま芸術劇場の舞台監督は近藤良平という人なんだけど知ってる人いる?

テレビに出るぐらいなんだから、名の知られた人なんだろうと思う。

まあ、テレビと言ってもローカル中のローカル番組、首都圏ネットワークのひとこま「ちかさと」の中でのことなんだけどね。

ちは千葉のち、かは神奈川、さは埼玉、とは東京。 今週月曜に放送されてた。

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その近藤良平が舞台監督に就任するにあたって埼玉のあちこちを訪ねて回った。

例えば、川越市とかね。

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川越には「木遣(きやり)保存会」があるからだ。

でっかい岩石や木を運ぶ時の歌なんだって。

♪おか〜ちゃんのためならえんやこ〜ら♪

川越には小江戸里神楽を受け継ぐ「梅林会」もある。

あるいは本庄市の怪談語り(桜の木の下には死体が埋まってる、みたいなの)。

三芳町には「竹間沢車人形保存会」。

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そして、浦和には我がモッキンカン木の森の美術館。

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近藤さんは2階にあるでかい木のテーブル越しに天才と話し合ったのかな。

うちらは訪問するたびにあそこで奥さんからコーヒーをふるまってもらう。

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で、天才は木彫りの作品を舞台に参加させた。

近藤良平の一座や埼玉各地の伝統芸能の人らがパフォーマンスをする背景に彫刻群が聳えているのだ。

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まさにこの新聞記事の通り。静と動。俺らは舞台に魅了された。

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わけでもなかった。

そりゃ、そうだよ。俺ら、日頃縁のないものにいきなりのめり込めるほど、感性がビンビンなわけじゃないからね。

おいらはまだしまずさんとご縁があるからいいんだけどさ、ろまさんなんかいきなり駆り出されただけだからねえ。 

なので、途中でがくっと首をうなだれていた。

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でも、例えば、おいらはチェンバロの調べには惹かれるものがあったな。

チェンバロってのはピアノの先祖みたいな鍵盤楽器。バッハやヘンデルなんかが活躍したバロック期の花形楽器だった。

おいらが学生時代通った仙台の無伴奏というバロック音楽専門の喫茶店でよくかかっていたもんだ。

で、新座市には国内有数の工房、久保田チェンバロ工房があるので、そこの楽器が持ち込まれていたんだよ。

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バッハって言われても、身構えないでね。どこかで聞いたことがある音楽のはずだから。 

「埼玉回游」では、このメヌエットなんかが効果的に使われていた。

バッハ:メヌエットBWV Anh.114 (チェンバロ


https://www.youtube.com/watch?v=Kj6mcSgCHoc&pp=ygUb44OQ44OD44OP44CB44Oh44OM44Ko44OD44OI


「埼玉回廊」の上演時間は80分間。最初の挨拶で監督が言ってた。

パンフのどこにもそのことが書いてなかったんでさ、延々と3時間続く超大作だったらどうしようとちょっとだけ心配してたんだけど、さすがにそういうことはなかった。

1時間半をちょっと切るぐらい。ほどよい時間だ。

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で、俺らはときどき寝落ちしながらも舞台を鑑賞して、節目節目で拍手をして、最後に大きな拍手を送った。

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で、シマズさんの写真がかかっている会場を後にしたのだった。

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ちなみにこの写真はモッキンカン木の美術館を訪れたときに撮って、おいらのスマホの中に保存されていたもの。

この中の耳が尖ったウサギみたいな小さな生命体が主役的な役割を演じていたよ。

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道すがら、おいらはろまさんに尋ねた。

「どんな舞台だったかカミさんに報告しなくちゃならん。どうしよう?」

「シマズさんの作品を背景にしてキヤリが頑張ってたと言えばいい」

「それだけ?」

「怪談もあった。桜の木の下というと、安吾だな」

「梶井基次郎にもなかったっけ」


そうこうするうちにサイゼリヤがあったので、ひとまず腰を落ち着けた。

俺らはサイゼに行ったら白のマグナムと決めている。

カンパーイ

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で、ほうれん草やアラビアータ、小エビのサラダを肴にした。

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たしか、精算したら一人千円だったと思う。さすが、サイゼ。

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で、本格的にはどこでやるか。

幸いここは与野本町駅。 埼京線で大宮に出て、そこから京浜東北線に乗り換えれば南浦和に出られる。 ろまさんは南浦和から出ている武蔵野線が帰りの路線だ。

で、俺らは電車に乗り込んだ。

ふーん、吊り広告のアサヒの新製品、よさげだな。パチリ。

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で、南浦和に着いた。南浦和に何があるのか。「三代目とも」がある。

美味い魚を出す店でね。 コロナ前は二人でしょっちゅう行ってた店なんだよ。

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あれはたしか、最初にこの店に行ったとき。

おいらがとあるメロディを口ずさんだら、カウンターの向こうからお姐さんが声をかけてきた。「懐かしい歌ね」

木枯し紋次郎OP


https://www.youtube.com/watch?v=n4Smc_9ay5s&pp=ygUV5pyo5p6v44GX57SL5qyh6YOOIG9w


ちなみにこのOPで紋次郎が山のジグザグ道を歩いてくるでしょう。

こんな人里離れた場所が日本にあるのか、スタッフはよくもまあ見つけたもんだとmixi日記の中で感心したら。

この分野に詳しいマイミクさんが教えてくれた。あれは伊那地方だと。

ええっ?長野県の伊那市?そりゃ、ろまさんの生まれ故郷だと驚いたもんだ。


そういう人外のふもとから東京にやってきたろまさんと久しぶりの三代目ともに行った。

紋次郎を懐かしがってくれたお姐さんの姿は見えなかったけれど、相変わらずの盛況ぶりだったよ。

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そして、もちろん酒美味し。

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肴も美味し。

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だったんだけどねえ。 

途中から記憶がプッツンと途切れている。

たぶんワリカンで支払ったのだろう。

で、駅でろまさんと別れて京浜東北線でひと駅の浦和で降りてタクシーに乗った。

はずなんだけど、記憶がないんだよ。


で、タクシーを降りて家に帰って、カミさんとおしゃべりしているうちに携帯がないことに気がついた。

「あの飲み屋で落としたんだ」

「違うわよ、だって携帯のケースに入れてるスイカで電車を乗り降りしたんでしょう」

「そりゃそうだ」


で、タクシー会社に電話したらスマホは無事なことがわかったわけだ。

ありがとう、運転手さん



ということで、日記を締める。

〆の歌は2曲。いずれも彩の国さいたま芸術劇場でステージが開くのを待ってる間にかかった曲だ。

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青春の影


https://www.youtube.com/watch?v=kBoVvij_uqk&pp=ygUf6Z2S5pil44Gu5b2xIOODgeODpeODvOODquODg-ODlw%3D%3D


花はどこへ行った


https://www.youtube.com/watch?v=jtxtvrMNt0s&pp=ygUu6Iqx44Gv44Gp44GT44G46KGM44Gj44GfIOOCuOODp-ODvOODs-ODkOOCqOOCug%3D%3D



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