大河に、まひろこと紫式部に藤原惟規という弟が出てくる。幼少時に、姉妹の紫式部とともに藤原為時について書（漢籍）を学びんだが、藤原惟規は暗誦することができず、紫式部は暗誦して見せたため、父である藤原為時は紫式部が男でないことが残念だと思った、という有名な話がある。でもドラマに描くほど駄目な人間ではない。
若くして文章生となり出世し長保６年（1004年）正月に少内記を務めており、３月には位記の作成を命じられ寛弘５年（1008年）の大晦日に２人の女性が着物を盗まれ、それを見た紫式部が藤原惟規を呼ぼうとするものの退出していたとする記述が「紫式部日記」にある。
盗賊ではなく下�瓠平畔�の低い者）による出来心と言われ、大事には至らなかったが肝心な時にいなかった藤原惟規に対して「つらきことかぎりなし（情けないことこの上もない）」
と不満を書き記し低くみられる原因だが、寛弘６年（1009年）に式部丞、２年後には従五位下に補され、順当に昇進している。
実は和歌の才能があり「今昔物語集」の「藤原惟規和歌読被免語第五十七」に記され藤原惟規は斎院（村上天皇の皇女）に仕える女房のもとに通っていた時、名乗らなかったために、その屋敷に仕える侍衆に怪しまれ、門を閉ざされてしまい斎院の計らいで許された時に詠んだのが
「かみがきはきのまろどのにあらねどもなのりをせねば人とがめけり」斎院と女房のおかげで退出できた折に、天智天皇が詠んだ歌を踏まえて即座に作り上げ、咎められるどころか称賛すら得た藤原惟規の才覚が描かれた歌徳説話として記されている。
他にも「惟規集」と言う家集を作り上げ、惟規も決して凡庸な人物ではなく、各勅撰集にも作を残す優れた歌人だった。勅撰集の「後拾遺和歌集」以下に10首が入集し、家集に「藤原惟規集」があ兵部丞、六位蔵人、式部丞を経て寛弘８年（1011年）に従五位下に叙爵。叙爵に伴い蔵人式部丞を離れ、越後守に任じられた父親である藤原為時とともに越後に赴任し父に同行して、都を離れることを選択し、地位を捨ててしまい赴任先で父より先に卒去となった人だ。
臨終を前にした藤原惟規は筆と紙を手にすると、「みやこにも わびしき人の あまたあれば なほこのたびは いかむとぞおもふ」と詠んでいる。最後の文字「ふ」を書けずに息絶えてしまったため、父為時が書き加えて形見としました。為時はこれを度々取り出して見ては涙していた
今朝もブギウギを
スズ子は子は思い切って羽鳥先生のもとへ。羽鳥先生がいいと言えばいいとスズ子に対して、そんな大事なことを軽く言わないでほしいと羽鳥先生はピシャリと、水城アユミのラッパと娘が君以上だったら、君が戻る場所がなくなるかもしれないんだよと
ブギの時代ではなくなったと鮫島が雑誌に書いたことは、スズ子だけでなく羽鳥先生にも通じることだから、羽鳥先生にも余裕がなくなって、いつもにはない言葉になる。
愛子が学校から帰ってくると落ち込んでいて転校生が来て、その子が足が速く、今まで一番、速かった愛子とかけっこの勝負をすることになった。一所懸命に走って負けたら嫌だ恥ずかしいのが愛子の気持ちでスズ子のことにも通じる。
茨田りつ子と会いに行くスズ子、羽鳥門下の姉弟子になるかな、
先生に甘えている。自分で決めるのが怖いから羽鳥に決定させようとし、羽鳥先生に断ってほしかっただけ。比べられるのが怖いだけ。人気も声も衰えてきたロートル、ということを認めたくないだけ、水城と歌えばそれがはっきりするから自分の弱さに向き合え。
弱さを取り込んで歌うのが歌手というもので前のスズ子なら水城のような歌手と並んで歌えることをワクワクしていた。逃げているは肉体の衰えより百倍みっともない。ワクワクがないなら尻尾を巻いて逃げちゃいなさい。その程度の歌手だとか全て見透かした様に
マジ淡谷のり子先生、言いそう。反面、美空ひばりを生涯、許さなかったのも淡谷先生
厳しく言われてスズ子のやる気に火がついて水城のレコードがないから、自分の「ラッパと娘」をかける。ワクワクに去るスズ子みて、淡谷先生の笑顔が、らしかった
日記はもうとじよう
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