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2023年10月05日16:38

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ストーンズの新譜（2杯目）。。。

これは先日書いた日記です。

　　　* * *

もはや旧聞に属するが、来たる１０月２０日発売のニューアルバム『ハックニー・ダイアモンド』。〝Angry〝に続き、2曲目がプレ公開されました。
◆Sweet Sounds of Heaven

https://youtu.be/JnKG00M87e0?si=lNqU9ClxvGa9cf-P

レディ・ガガ様とスティーヴィー・ワンダー師匠が御参加。

１回聴いた時には「大したことねえなぁ」。が、二度三度と聴くと・・・
うむ。これは〝味わう〝曲ですな。典型的なソウルバラード。

自分のようなオールド黒人音楽ファンにとって、ソウルミュージックはラッパ（ホーン）である。衣装もスーツが基本だが、時代が変わったことですし、そこは問うまい。
本曲も、システム的にラッパ遣いが泣かせます。

ただし幾つか注文があって。

1、メンフィス・ホーンズを使って欲しかった
メンフィスホーンズとは、ウェイン・ジャクソン（tp）とアンドリュー・ラヴ（sax）を中核とするスタックスレコードのラッパ部隊。もともとはMar-Keys ー　スティーヴ・クロッパーやドナルド・ダック=ダンと一体型の　ー　のホーンセクションだったが、クロッパーらがMG's（ブッカーT ＆MG's）に分離独立したため、スピンアウトを余儀なくされた形。
爾来、オーティスやサム&デイヴ、スタックスの面々のバックに特化。
◆後年の、ロバート・クレイとのプレイ。白がウェイン、黒がアンドリューです。

https://youtu.be/MfccPQzAwhA?si=073AEPjkuV0XQyWh

強くて艶があって。な、このホーン独特だろ？

・・・ていうか、ウェインジャクソンもアンドリューラヴも、とっくに死んでたか。。。
うーむ残念

なれば致し方なし。ソウルバラードをやるのなら、彼らとやって欲しかったなあ。どうせガガ様やスティーヴィ・ワンダー、ポール・マッカートニー卿とコラボするんなら。
メンフィスホーンズが存命だったら、ミックもキースも連中を、間違いなく起用してたと思います。

2、サビ・・・じゃなかったブリッジか。
上掲新曲、３分２２秒からブリッジに入るのだが、ここはいったんマイナーコードに転じた方が良かないか。
サビで若干転調す。なればブリッジではそれを活かし、一度マイナーに落としてですね。そこから高音メジャーコードに戻すとサビとの親和性も高まり、さらに感動。

でもなぁ。ジャガー卿は御年８０歳。若い頃と違って高音が出なくなっておる。ここは一番、揺蕩うしかないやうだ。

3、ラスト２分くらいはあっても無くても
曲が終わると思いきや、ドラムス　ー　スティーヴ・ジョーダン（？）　ー　を合図にガガ様のソロボーカル。そこから再び盛り上がってゆく。
この部分、冗長である。例えばデレク&ドミノス@クラプトンなら、後半が全く異なる曲と化して泣かせるのだが。。。
◆愛しのレイラ

https://youtu.be/uSquiIVLhrQ?si=njiPnP6UZns5G9e6

レイラは確かに、良い意味で極端ではあろう。しかし同じく７分余りを消費して、この時間の遣い方、いかがなものでありましょう。

キースがむかし言いました。「2分30秒で言いたいことを言うって、めちゃくちゃ大変なんだぜ」。
ストーンズがデビュウした1960年代前半は、曲の長さが概ね２分。長くても３分以内。
シングル盤が基本であり、（ビーチボーイズや）ビートルズがかの『サージャント・ペパーズ』で

「トータルアルバムこそ表現だ！」

を打ち立てるまでは、１曲３分以内がmustであった。

あれから約６０年。時代は移って今やそげな制限は無か。ましてやストーンズ、当時と違ってお金はあるし、スタジオも機材も、ゲストにビッグなアーティストも使いほー

だからこそ、原点に立ち返って欲しかったわけ。使い放題ゆえに却って原点に。
だって、ミックやキースの若い頃の思い出詰まった『ハックニー・ダイアモンド』だぜ？

ーーー

本稿、たくさん異論はあろう。Angryと本曲のみではニューアルバムの評価は定められない。Sweet Sounds ～だって、アルバムの、曲の流れでこうしたのかも知れないし。
本日時点での極私的感想と御嘲笑い下さい。

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